ポルトガル 0 – 1 フランス

ジダン・フィーゴ

フェリポンのやりくり采配で自己最高ベスト4まで勝ち上がってきたポルトガルと、未だ攻撃の形ままならずも、鉄壁ディフェンスと個人技で勝ち上がってきたフランスの準決勝-2。
終わってみればつまんない試合だった。ワールドカップのセミファイナルがこんなお通夜みたいなんでいいんだろうか。勝った方が優勝を争うファイナルに進出できるという理屈はわかるが、このゲーム単体で切り出して、例えばジダン的に、アンリ的に、フィーゴ的に、デコ的に、ロナウド的に、ジベ的に、ヌーノゴメス的に、ドメネク的に、カランブー的に(チラ見した)、プラティニ的に、ベッケンバウアー的に、ベッケンバウアーの嫁的に、ブラッター的に、FIFA的に、「この試合はエンタテイメントである必要はなかったんだろうか???」。この点が試合内容から鑑みて非常に気になった。
だって仮にもワールドカップのセミファイナル、ある程度プラチナチケットだろうし、定価ですらたぶん平均100ユーロぐらいか?詳しく調べとらんのでわからんがたぶんそんぐらいだろう、まー中には馬鹿みたいにだまされて10倍以上の価格でぼったくられた人が結構いるであろう事は、日本でもマックス何たらのチケット問題とその後のハイエナ商売からわかるように、ある程度推察できる。
で、この試合が見せ物として100ユーロ、あるいは1000ユーロ、はたまたそれ以上の価値があんのかと。結果的に勝ったフランスファンは消化したかもしれんが、負けたポルトガルファンは負けたショックとつまんない試合見たショックがでかすぎる。内容はもういいだろう。30分頃のアンリPK奪取→ジダン得点。これで勝負は終わってしまった。あとはトーナメント先行逃げ切りの定石としてのドン引きカウンターをポルトガルが崩せず終了。
フランスは攻撃の形はこの期に及んで確立されておらず、この試合でも意志の疎通が明らかに無いシーンが結構あった。しかも、攻撃の核であるジダン・アンリラインが不協和音な感じ。まだお互いに譲り合い、リズムが生まれていないように見える。案外、無理からコンビネーションを高めるよりも、曲がりなりにもそのポジションで世界5指がいるんだから、各自の発想にまかせてるのかもしれない。その反面守備が鉄壁すぎ。一発勝負での強さがここにある。まるでイタリアみたいなやり方なんだが、元々フランスの特徴ってアーセナルみたいに足下の技術とタフネスを基盤として、パスをぽんぽん繋ぐ+スペースへのフリーランニングを主体とした、攻撃的なサッカーじゃなかったっけか?
もっと言えば、この状況を打開できる力強さをポルトガルには見せて欲しかった。ベスト4まで上がってきたんだからそういう底力は持っているべきだし、全体からもっとフランスに圧力をかけて欲しかったし、チャンスらしいチャンスがパウレタのゴール前の強さとC・ロナウドの無回転FKだけだったというのがせづねえ。ならよー、空気読んでイングランド勝たせてくれや。
これで決勝は「攻撃的?」イタリア VS 「イタリアぽい?」フランスか・・・。なーんかもうすでに0-0延長PKが眼前に広がっているような・・・・・。当初非常に面白い試合の多かったドイツ・ワールドカップも佳境に入るにつれて段々手堅い試合増えてるなあ。当然ちゃあ当然か。

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