残酷だなあ。運命つーか天命つーか・・・。こういう試合展開も、「サッカーらしい」試合だった。
予想はあくまで予想であり、予想の段階で実力差があると考えていても、実際の試合では何が起こるかわからない。どんな試合であれ頭のどこかでそんな思いはあるし、でなければ試合を見る必要はない。
ではなぜ予想するかと言えば、単純に楽しいからだ。見るときの一定の視点にもなるし、過去からの時間のつながりも感じる。
しかし、こうも予想が当たるとせづねえ。ヒディングのヴィジョンはやっぱ明確だったよ。ケーヒルを先発させないのはおかしいなと思ってたけど、万一劣勢になった場合を考えて取っておいたんだろうなあ。で、でくのバーを投入して木偶プレイをさせてみる。日本の守備へのストレスが厳しくなる。2/3点目は消耗したディフェンスラインに対峙した、ケーヒルとアロイージの個人技・決定力だったしね。確変入った川口もこれにはお手上げか。
~運命を愚弄するのは好きでないが、日本が買った場合に考えていたコメントも書いておこう~
どんな形であれ、勝ててよかった。これもジーコの生まれ持つ強運だなあ。
月: 2006年6月
アルゼンチン 2 – 1 コートジボワール
ようやく来た「ワールドカップぽい」ガチガチの熱い試合。
2ボランチの安定感・エインセアジャラの気合・やっぱりドログバすげえ・村上マラドーナなど見所多し。
一番印象に残ったのは意外や意外、アボンダンシエリだったなあ。金田さんが度々提唱している(地上波でも推す)「パントキック世界最強説」がよくわかるシーンが何度もあり痺れた。1点目はまさに、アボンダンシエリの正確さとクレスポのポストが生み出したフリーキックだったし。
今大会のボールTEAM GEISTは従来より以上に球体に近く、ゴールキーパーに不利とされているけど、アボンダンシエリにするとパントキックの正確さがより増すって事で有利な面もあるんじゃなかろうか。
コートジボワールも惜しかった。今回はアルゼンチン目線でみたけれども、コートジボワール目線で見ても身体能力の高さを堪能できるんじゃないかと思う。
このガチ勝負で勝ち点取ったのはでかい。このまま頼むぞ。
ドイツ 4 – 2 コスタリカ
オフサイド・トラップのミスで2失点。
守備範囲の広さを評価して正GKをレーマンに指名したのに、ディフェンスラインがああいうミスを本大会になっても犯すのなら全く意味がない。
本来はディフェンスラインを高くキープするため、ゴールまでのスペースを埋めるためのレーマン起用であるはずなのに、ラインがずるずる下がって楽にラストパスを供給されるのであれば、最終的な1vs1で鬼セーブが期待できるオリカーンの方が適任ではないか。レーマンが飛び出してクリアしたりするシーンあったっけ?まあこれはコスタリカの攻撃方法にも関係してるが。
それにラストパス供給を前提としたオフサイド・トラップを積極的に用いる以上、特にフリングスを中心とした中盤がそのラストパスの供給源を積極的に潰さなければならないはず。これも結果的に全体のコンパクトさが維持できなかった故の問題である。
こう見ると、オフェンスに関しては4得点と素晴らしいんだけど、全体的なディフェンスの方法が未だ確立されてないというのは、まーネタ監督らしいかな。一応優勝候補4番目に挙げてるんだから、がんばれよ。
予想まとめ
注目チームを書きながら気付いたことは、どこのチームでもなにかしら不安な点があるということ。本大会前の親善試合はナーバスになるだろうし、あまり参考にならないとは言え、マッチメイクに各国の思惑が垣間見える。
過去の実績や現在のコンディションなど少ない情報の中でなんとか予想をするので、それぞれのストロング・ポイントとウィーク・ポイントを両天秤にして、相対的な優勝候補を絞っていくようにした。そのなかで、最も不安が少ないチームがやはりブラジルだった。ウィーク・ポイントは超攻撃的布陣の弊害とも言える守備の不安なんだが、それを十分補える攻撃力が今大会のブラジルにはある。
次点はイングランド。こちらはブラジルと対照的に、バックアップも含めて守備陣が強固である反面、オーウェン・ルーニーの怪我で攻撃のストロング・ポイントを失ってしまった。もちろんジェラード・ランパードはパーフェクトなCHだが、やはりFWの替えはきかない。
でアルゼンチン。代表メンバーが発表されるまでは、正直優勝候補ナンバー1だった。が書いたとおり、人選になにか得体の知れない大人の事情を感じてしまう。しかしなんと、ここにきてメッシ復活。期待は持てる。
最後にやはり外せないのは、開催国のドイツだ。単純にチーム構成だけ見れば難しいし、最早ドイツ国民さえ見放し気味、GL突破できればそれでいいよと言ってはいるが、逆に突破したらしたでかなり盛り上がると思う。ブンデス・リーガの最近の盛況ぶり(確か観客動員総数は世界一)と、客席とピッチが近く一体感の持てる立派なスタジアム、前回大会の韓国ベスト4の要因が、審判のテンパリも含めて「ホームの雰囲気」だったことを忘れてはいけない。
◎ブラジル
○イングランド
△アルゼンチン
▲ドイツ
Group H
スペイン
ウクライナ
チュニジア
サウジアラビア
【注目チーム:スペイン】
監督 ルイス・アラゴネス
GK イケル・カシージャス GK サンティアゴ・カニサレス GK ホセ・レイナ DF ミチェル・サルガド DF DF カルロス・マルチェナ DF カルレス・プジョル DF アントニオ・ロペス DF セルヒオ・ラモス DF ファニート DF パブロ・イバニェス |
MF アルベルダ MF シャビ MF レジェス MF アンドレス・イニエスタ MF シャビ・アロンソ MF マルコス・セナ MF ホアキン サンチェス MF セスク・ファブレガス |
FW ラウル・ゴンサレス FW フェルナンド・トーレス FW ルイス・ガルシア FW ダビド・ビジャ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWラウル(ビジャ) FWF・トーレス MFレジェス MFルイス・ガルシア (ホアキン) MFアルベルダ MFシャビ・アロンソ (セスク/イニエスタ) (チャビ) DFペルニア DFミチェル・サルガド (アントニオ・ロペス) (セルヒオ・ラモス) DFマルチェナ DFプジョル (パブロ) (セルヒオ・ラモス) GKカシージャス |
別フォーメーション:4-3-3 FWF・トーレス(ラウル) FWビジャ FWルイス・ガルシア (レジェス) (ホアキン) MFセスク MFシャビ・アロンソ (イニエスタ) (チャビ/M・セナ) MFアルベルダ (イニエスタ) DFペルニア DFミチェル・サルガド (アントニオ・ロペス) (セルヒオ・ラモス) DFマルチェナ DFプジョル (パブロ) (セルヒオ・ラモス) GKカシージャス |
やたらと括弧書きが多いのはそれだけタレント揃いということでもあるし、組み合わせによって違った展開が期待できるということでもある。例えばレジェス/ホアキンというサイドの組み合わせならえぐってのクロスや突破が期待できるし、ビジャ/ルイス・ガルシアなら中に切り込んでフィニッシュという形が期待できる。中盤であればチャビ/セスク/シャビ・アロンソといったパスでの展開が面白味を加える組み合わせ、アルベルダ/イニエスタといった総合的に優れたプレイヤーの安定感ある組み合わせなど、なんか色々考えられてそれだけでも楽しい。
基本4-4-2でいくだろうが、中盤からの展開を重視するのであれば別フォーメーションのような4-3-3も考えられる。特に中盤ではディフェンスラインの前に一人守備専のMFを置くという、バルセロナやアーセナルが取ったようなシステムもあり得るし、中盤3枚がフラットに存在し攻撃も守備も行うというやり方もあるだろう。
優勝はやっぱ今回も難しいだろうなあ。確かに満遍なくいいプレイヤーが揃っているが、他の優勝候補に比べてこれといったスーパーなプレイヤーに欠ける部分はあるし、かといって組織力があるかというと、実質独立した地域が便宜上(地理的にピレネーでふさがれてるから)集合したに過ぎないスペインという国で強固な結束が発生するかというと謎だ。
【順位予想】
1位:スペイン
2位:ウクライナ
サウジはまず無し。アジア枠減りそう。1位はこの中ではタレント揃いのスペインで。迷うのは2位争いだが、んんーーーーー、かなり微妙。一般的には即答でウクライナかもしれんが、2004/2006アフリカネーションズカップで見せた、アフリカらしからぬ組織的なチームは魅力的であるし、ドス・サントスとジャジリは結構決定力ある。一方ウクライナはシェフチェンコ+ディナモ連中という強みはあるし、デンマーク・トルコ・ギリシャが同グループでの欧州予選トップ通過はまぐれではない。それに、個人的に俺はウクライナを強く応援したい。その理由は「ディナモ-ナチスに消されたフットボーラー」というノンフィクションを読めばよくわかると思う。
んーーーーーー迷ってウクライナで。
Group G
フランス
スイス
韓国
トーゴ
【注目チーム:フランス】 監督 レイモン・ドメネク
GK ミカエル・ランドロー GK ファビアン・バルテズ GK グレゴリー・クペ DF ジャン・アラン・ブームソン DF エリック・アビダル DF ウィリアム・ギャラス DF ミカエル・シルベストル DF リリアン・テュラム DF ガエル・ジベ DF ウィリー・サニョル DF パスカル・シンボンダ |
MF パトリック・ヴィエラ MF クロード・マケレレ MF フローラン・マルダ MF ビカシュ・ドラソー MF ジネディーヌ・ジダン MF アルー・ディアラ MF フランク・リベリ |
FW ジブリル・シセ FW シルバン・ヴィルトール FW ティエリ・アンリ FW ルイ・サハ FW ダビド・トレゼゲ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWアンリ FWトレゼゲ (ヴィルトール/サハ) MFジダン(ドラソー) MFドラソー(マルダ) MFヴィエラ MFマケレレ(ディアラ) DFアビダル DFサニョル (ギャラス) DFギャラス DFテュラム (シルベストル) GKバルテズ |
「引退する。 これが最終的な選択だ。」ジダンの早い決断がフランス代表に及ぼす影響は大きいだろう。「国のため」「ビッグチームでプレイしたい自分のため」など漠然とした野望に比べ、「自分が好きな、あるいは頼もしい、尊敬すべき他者のため」という思いがチームに統一されれば相当大きなモチベーションとなる。自分よりも他人(友人・家族)のために力を発揮する方がより良く作用するのは身の回りでも実感することだ。
ただこのチームを指揮するのが、ネタ監督ドメネクというのはかなり気がかりである。バルセロナで活躍したジュリが外されたことは大きく報道されたし、その他にも性格の不一致から早期にピレス・ミクーを切っている。さらにGK問題はドイツ以上に深刻だ。今シーズンリヨンで素晴らしいプレイをし続けたクペではなく、ジダンとの兼ね合いからバルテズを正GKに指名した。この二人は生年は同じであれ、現段階ではクペの方が成熟期にあるのは明らか。クペもこれには全く納得できないと言うことで、レーマンとカーンのような表面上の協力体制も出来上がっていない。これで万一バルテズが凡ミスで失点するようなことがあれば目も当てられないほど悲惨だ。
また引退試合となるジダンを含め、彼と共に長年代表を引っ張ってきたメンバーがそのままスタメンを張るというのもどうなんだろう。シーズン終盤のマケレレの落ち込み方はひどかったし、守備的なバックアップにはディアラがいるので良いとして、攻撃的なオプションにマルダ・リベリしかいないというのは質的に不安な部分だ。
優勝予想だが、最初に書いた「ジダンへの自己犠牲精神」がメンタルな後押しとなれば結構いい線行く気もする。ただし、バルテズが凡ミスして「ほら~やっぱり~」的な雰囲気が醸し出された場合、無下に崩壊する可能性もまたあるだろう。ただしアンリ・ジダン・ヴィエラと言ったタレントはブラジル等優勝候補と見劣りすることはない。案外組み合わせの妙で決勝行ったりなんかしたりして。
【順位予想】
1位:フランス
2位:韓国
グループリーグの段階でスタミナ切れを起こすことはなかろうということで、1位は順当にフランス。2位は韓国/スイスの争いになるだろうが、アドフォカート招聘後、水の合うオランダ式4-3-3が結構はまってる韓国が意外にすんなり抜けると予想した。前回大会では開幕6ヶ月前から下準備し、フィジカルで他国を圧倒してのベスト4進出という立派な成績を残しただけに、それが形骸化していないか見る機会でもある。J2時代のサンガにも在籍したパクが今やユナイテッドのスタメン。しばらくは韓国主導でも良いから、なんとかアジアの枠確保のためにも(他が期待薄だし)ここは突破してもらいたい。
Group F
ブラジル
クロアチア
オーストラリア
日本
【注目チーム:ブラジル】 監督 カルロス・アウベルト・パヘイラ
GK ジダ GK ホジェーリオ・セニ GK ジュリオ・セーザル DF カフー DF ルシオ DF フアン DF ロベルト・カルロス DF シシーニョ DF ルイゾン DF クリス DF ジウベルト |
MF エメルソン MF カカ MF ロナウジーニョ MF ゼ・ロベルト MF ジウベルト・シウバ MF エジミウソン MF ジュニーニョ・ペルナンブカーノ MF リカルジーニョ |
FW アドリアーノ FW ロナウド FW フレッジ FW ロビーニョ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWアドリアーノ FWロナウド MFロナウジーニョ MFカカ MFゼ・ロベルト MFエメルソン DFロベルト・カルロス DFカフー DFルシオ DFフアン GKジダ |
別フォーメーション:3-5-2 FWロナウド FWロナウジーニョ MFカカ SHロベルト・カルロス SHカフー ——————————— MFゼ・ロベルト MFエメルソン DFエジミウソン DFルシオ DFフアン GKジダ |
クアルテット・マジコは実現するのか。ブラジル国民ならずともサッカーファンであれば期待を込めて色んな思いを巡らしているだろう。マジコ+両サイド馬鹿上がりの超攻撃的なブラジルは見たいけれども、それだと守備が崩壊する不安があるというのが議論の材料。ブラジル人であり日本人的な謙虚さを併せ持つマリーニョさんは、FOOT!において別フォーメーションのような布陣を提唱していた。つまり、両サイド馬鹿上がりするのであればそれらのカバーをボランチの1枚が担当すると。攻撃にスーパーなプレイヤーが数多いブラジルだからこそできる役割分担、前は守備の負担を負わない代わりに攻撃の一切を担うし、後ろのルシオはバイエルンでやるようにかっちょいいドリブル突破を絶対にしない。
結局(スタメンの形を)どちらでいくのかというのはパヘイラの性格やこれまでの結果が判断材料となるだろう。「マジコが実現したのは1試合しかない」とは言え、これはロナウドの怪我等もありフォーメーションだけ見ると伝統の4-4-2を踏襲している。それでもなお卓越した個人技でコンフェデ優勝、南米予選トップなど実績を上げているので、個人的にはマジコは頑なに維持すると思っている。
直前のテストマッチも、スイスのルツェルン地方選抜・ニュージーランドと、他の優勝候補に比べて明らかに調整の意味合いが強い。つまりこれらである程度マジコスタイルを固める意図があるのではなかろうか。
ただ当然交代はあるわけで、その過程で後半中頃から別フォーメーションになったりすることはあるだろう。超絶な攻撃に魅力があるチームだから、前半で勝負を決めあとは控え(つっても別の国ならスタメン確定の人材ばかりだが)に任せるやり方もあるだろうし、ここ一番にフリーキックで一点欲しいときはジュニーニョ、ヒカルジーニョなど切り札も用意してある。
優勝はブラジルで決まり。一般人から専門家まで一様にそう言うだろう。優勝予想はある意味「ブラジルが優勝する」という事が前提になっている。ここは素直に、穴を見つけるのが馬鹿らしくなるぐらいガッチガチに攻撃でねじ伏せての優勝を期待しよう。
【順位予想】
1位:ブラジル
2位:クロアチア
俺は日本人であるから、気持ちだけなら当然日本にはグループリーグを突破してもらいたい。別にナショナリズムどうこうではなく(日本ではそんなにナショナリズム教育が熱心でないし)、日本人に一番身近なプロリーグがJリーグであり、そのJリーグに所属する、あるいは通過した、よく知ってるプレイヤーがいっぱい出るチームが日本代表だからだ。それこそ中田英なんてベルマーレ時代(野口とかベッチーニョとかいた頃)大好きだったし、HSVの試合を見る時後半からしか出ない(あるいは使われない)とわかってても高原の登場を期待している。今シーズンの唯一の得点シーンもちゃんと見てたし。
でも残念ながら、俺は盲目的な、あるいは俄かな「日本代表サポーター」にはなりきれなかった。性格的に。もちろんサポーター行為がもたらす高揚感や情熱は端から見ててもわかるし、正直あそこまでサポーターになれる気質の人々がうらやましい時もある。いや皮肉とかではなくて。なので、日本代表は気になるチームではあるけれども、やはり32の中の1つでしかない。
日本に対する弁明を書いたところで予想に移ろう。1位は上に書いた理由から、優勝に一番近いのがグループ1位であるということで問答無用ブラジル。2位は残念ながらこちらも問答無用でクロアチアになるだろう。個人の質、プレイするリーグ、チームの出来、監督のヴィジョンなど色んな面から比べても、クロアチア、オーストラリア、日本ではかなりの差があると感じる。
クロアチアは直前になって息子クラニチャルへの不安が高まり、チーム自体のコンディションも悪そうだが、これがピーキングの都合だとすると却って不気味でもある。オーストラリアは主力の怪我人が続出しているが、元々フィジカルの強さが特徴であるからそれも次第に取り戻してくるだろう。
また日本人が日本代表のGL突破を予想する際は、通常日本代表目線で発想を展開する。例えば「初戦のオーストラリア戦には何とか勝つか引き分け、勝負はクロアチア戦、ブラジル戦は仲良しこよしでできればいいね」なんてありがちな発想だ。ただこれ視点を変えてみると、GL突破の勝ち点予測を1-1-1(1敗はブラジル戦)の「勝ち点4」とした場合、日本が対戦する国は「勝ち点3」を相対的に取りやすい相手として日本を想定するだろう。つまり、日本の思惑はどうあれ対戦相手すべてが日本戦こそ一番力を入れている試合だと見ることも出来る。こうなると尚更きつい。
最早これは「他人の芝生は青い」という段階でもない。ネタ監督の集大成を見届けよう。
Group E
イタリア
ガーナ
アメリカ
チェコ
【注目チーム:チェコ】 監督 カレル・ブリュックナー
GK ペトル・ツェフ GK ヤロミール・ブラゼク GK アントニン・キンスキー DF ズデネク・グリゲラ DF パベル・マレス DF マレク・ヤンクロフスキー DF マルティン・イラネク DF トマス・ウイファルシ DF ダビド・ロゼフナル |
MF トマス・ガラセク MF ロドスラフ・コバチ MF ウラジミール・スミチェル MF カレル・ポボルスキー MF トマス・ロシツキ MF パベル・ネドベド MF ダビド・ヤロリム MF イリ・スタイネル MF ヤン・ポラク MF ヤロスラフ・プラジル |
FW ヤン・コラー FW ウラティスラフ・ロクベンツ FW ミラン・バロシュ FW マレク・ハインツ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWコラー FWバロシュ MFロシツキ MFネドベド MFポボルスキー MFガラセク DFヤンクロフスキー DFグリゲラ DFウイファルシ DFロゼフナル GKツェフ |
前回大会のプレーオフで内部崩壊のごとく敗れ去ったチェコは、ブリュックナー就任後ほぼ固定メンバーで戦い欧州予選でもそこそこの成績でプレーオフへ。そこに御大将ネドベドが帰ってきてようやくピースが固まった感じだ。バックアップを含めてみると優勝は流石に難しそうだが、スタメンのユニークな面子は単純にサッカーファンの興味をそそる。
不安なのは、コラー、ネドベド、ポボルスキー、ガラセクといった世代的に一つ上の連中のコンディションだ。特にコラーはブンデスの終盤に復活したとは言え、このチームはコラーのポストが前提に作られているようなものだろうから、彼の怪我明けコンディションがかなり重要となってくるだろう。またミランで飼い殺し状態のヤンクロフスキーも、これまで見た限りすごく良い選手なのに今シーズンはほとんど出番がなかったので、本大会での出来はどうなのかも気になるところだ。
あとロシツキね。あんだけアトレチコ、アトレチコと騒がれながらなぜかアーセナルへ。こうなれば話は違くて一人のプレイヤーとして応援しよう。
【順位予想】
1位:チェコ
2位:アメリカ
モッジを中心とした審判決定への介入等、数々の不正行為が明らかになったイタリアサッカー界。有力クラブも軒並み嫌疑がかけられ、「代表とは関係ねえよ」と表面上言いつつもやっぱ心理的な影響は相当大きいと思う。だって、正GKブッフォンまで事情聴取されてるんだから。そういう意味でこのグループはイタリアとの試合日程が結構重要になってくる気がする。イタリアは順番にガーナ・アメリカ・チェコと右肩上がりで厳しいチームと対戦するので、初戦ガーナ戦がどうなるかが肝ではなかろうか。記憶ではこれまでイタリアのワールドカップGL敗退は無い。それは所謂「カテナチオ」、GLではガチガチ守備で勝ち点を積み重ねるやり方を踏襲していたからだ。ところが今回はやたら攻撃的だと言われている。このへんがどう影響するか。というわけでうやむやのうちにイタリアが沈み、タナボタ形式でアメリカが行っちゃうと予想しておこう。もしイタリアがなんとかGL突破できれば、そのまま優勝もある。
Group D
メキシコ
イラン
アンゴラ
ポルトガル
【注目チーム:ポルトガル】 監督 ルイス・フェリペ・スコラーリ
GK リカルド・ペレイラ GK キム GK ブルーノ・バレ DF パウロ・フェレイラ DF ミゲル DF リカルド・カルバーリョ DF フェルナンド・メイラ DF マルコ・カネイラ DF リカルド・コスタ DF ヌノ・バレンテ |
MF プティ MF コスティーニャ MF ティアゴ MF マニシェ MF ウーゴ・ビアナ MF ルイス・フィーゴ MF デコ MF クリスティアーノ・ロナウド MF シモン・サブローサ |
FW ルイス・ボア・モルチ FW パウレタ FW ヌノ・ゴメス FW エルデル・ポスティーガ |
基本フォーメーション:4-2-3-1 FWパウレタ(ヌノ・ゴメス) MFデコ(シモン) MFC・ロナウド(シモン) MFフィーゴ MFマニシェ (ティアゴ) MFコスティーニャ DFヌノ・バレンテ DFパウロ・フェレイラ (パウロ・フェレイラ) DFリカルド・カルバーリョ DFフェルナンド・メイラ GKリカルド |
このチームに関していろいろ書けるほどチーム事情を知らないと言うか、思えば欧州予選の試合を1つも見ていないので(なぜか最近のテストマッチもあれだけあるのに1試合も放送されない)、代表チームの紆余曲折に関して全く知らない。というわけで、メンバーをざっと並べたところなんか豪華じゃん、てだけです。そういう意味の「注目」です。すいません。アンドラーデどうしたんだ?
【順位予想】
1位:ポルトガル
2位:メキシコ
なぜかメキシコは組み合わせ抽選でシード国扱いになってたが、このグループで軸となるのはポルトガルのように見える。イランはカリミやマハダビキアの活躍をみたいし、アンゴラはなんか雰囲気的に凄惨な内戦をくぐり抜けてきた国家臭出してくるしで、それぞれ捨てがたいが、コンフェデでの強さをみるとやはり勝ち抜けるのはメキシコかなと。
今調べたらやっぱアンゴラ内戦明けじゃねえか。しかも独立前ポルトガル領・・・・。なんかあるかあ~???