ミスティック・リバー ★★☆☆☆

子供の頃遊び友達だった3人が、大人になってそれぞれのポジショニングで再会する話。
日本で言う小学校ぐらいの頃よく遊んでいたその当時の遊び友達と、どんどん成長していく過程においても友達であり続けたならば大人になってからの付き合いも問題ないというか、むしろ一番の友達ぐらいのポジションになっているけれども、それがある時期から(例えば中学校が別になったとか)疎遠になると、いざ大人になって会うとなると非常に億劫だ。過去のつながりからしてぞんざいに扱うわけにはいかんし、しかし親しいわけではないし、こういう場合どう対処するかはもう当人の性格による。俺は・・・・逃げるなあ。この前も親戚から逃げたしなあ。
その上この3人の場合には冒頭で描かれるでけえのが関係しているのでなおさら質が悪い。さらに面倒な事件が起こり、結局それがきっかけで3人の関係が再開するというのは皮肉なものだ。それも今度はイーブンな友人関係ではなく、刑事と被害者と被疑者ではもう、行き着くところは三者三様イーブンのハッピーエンドか、親の総取り一人勝ち後味悪いエンドぐらいで、今回のパターンは後者だったてのが具合が悪い。
結局デイヴがガキの頃から外れくじをつかまされ、大人になっても自分だけ外れくじというのがかわいそうすぎる。それにあれだけ引っかき回した結果、犯罪解決の糸口がアホ丸出しで犯行の動機がしょぼすぎるというのも、翻ってデイヴのかわいそさが増す感じで嫌な気分だ。大体見てるこっちでも最初の電話で違和感感じたほどだし、犯罪サスペンスでポリがバカ過ぎというのは全く引き締まらない。さらにジミーの嫁は最後てめえの都合で勝手なことをぬかしやがり、ジミーとショーンは何か申し合わせたように幸せ面、あれではデイヴが浮かばれん。
後味悪いにもほどがある。

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