Software Design 1991年11月号

今号からUNIX関連をメインに扱うように誌面がリニューアルされた。特集は「UNIX上でのプログラム開発入門」。個人的に注目したいのはこの特集の中の「UNIXとデータベース」という項。UNIX上で動作する主要RDBMSとして紹介されているのが、Empress、informix、Imgres、ORACLE、SYBASE、UNIFY。うーん、自分の知らない製品がポツポツと。ORACLEが「最近急速にシェアを拡大している」として紹介されているのが新鮮に感じる。

その他、誌面リニューアルに伴って新連載もいくつか始まっている。ここで感じたのは一般的なUNIX的なOSではなく、NEXTを推す記事が多いということ。この辺り、UNIXをサーバではなくワークステーションとして利用して行こうと提案したい意向がうかがえる。それにしても、ここで紹介されているNEXTの開発環境(特にInterface Builder)が20年後にもまだ使われていて、しかもOSはOS XやiOSと名を変えて世界を制していることを考えると、ITの世界では相当昔に感じる20年前でも、確実に現在とつながっているのだなあと感慨深い。というか、そもそも現在のコンピューティング環境に直接つながるプロダクトが出てきたのがこの頃だったのか。

あとは、Javaで有名な丸山不二夫氏が稚内北星短期大学の教員として連載を始めているのが注目点か。

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