仁義なき戦い2 広島死闘篇 ★★★★☆

戦後まもなくの広島呉、山守組を離れた広能昌三と村岡組組員山中・大友勝利らの話。

PART2は本筋を離れ山守組の連中はあまり目立ちはしない。ただ後の重要人物となる江田(山城新伍)や松永(成田三樹夫)はここで登場する。実質、山中と勝利の物語である。

PART2にして恐らく最もカチコミシーンが多く、つーかこの頃の勝利は血の気が多すぎてなんでもかんでも当たり散らすまさに爆弾小僧な印象なんだが、室内での乱闘シーンが多いので、正直画面がぶれまくりよくわからない状況が多い。当時はこのカメラワークもかなり意識して作られていたようで、「このブレが逆に乱闘の臨場感を醸すだろうから、フィックスでなく手持ちで撮影する」ということになったのだろうか、しかもこういう撮影だとやり直しがきかず一発勝負であるため、実質どのように撮られても使わざるを得ない。要するに、見づらい。このPART2は勝利の動と山中の静の描き分けで十分魅力的だが、乱闘シーンのごちゃごちゃぶりについてだけ不自由だった。

ミーハー目線:成田三樹夫が最強すぎる。あのコブシのきいたような話し方はいつからやり始めたのだろうか。

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