ノー・グッド・シングス ★☆☆☆☆

行方不明の子供を捜しに来た刑事が、些細なきっかけで強盗団に監禁される話。
キレ役のフープは昔同じような役をやっていたような印象があり、後で調べるとグリーンマイルでのむかつく感じの看守をやっていた役者だった。確かにあの顔で嫌われ役をやると大層しっくりくる。実際5年前ぐらいの映画の嫌われ役が記憶に残っていたわけだし。変な話そういう意味では使い勝手の良い役者なんだろう。
正直とらえどころがない映画だ。まずこの映画で何を描きたいのか、何を伝えたいのかが不明で、仮に前提としてそういう映画ではなく、ただ見て楽しむ映画であるかというとそうでもない(面白くないわけではないが印象には残らない)、ハードボイルドにしては肝心の犯罪計画がしょぼすぎ、など視点がいまいち定まらない。もしかするとエリンが八方美人にいろんな男を取り込もうとする様を視点にして見ると面白いのかもしれないが、実際自分で見ててそこにはほぼ引っかからなかったということは、全く合わない映画だった。ある意味タイトル通りになったわけだ。

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