あずみ ☆☆☆☆☆

原作をざっくり読んで、なんとなく作った話。
原作が大好きなんだから見ない訳にはいかないだろうビデオで。映画化の情報を聞いた時からまあクソなんだろうなという前提で見始めた開始10分、原作を知る者ならば一番大事だと知っている開始10分、クソがクソだと確信される映像にどうしたものかと悩んだ。
そして開始から20分頃、こちらは映画よりもフルーツヨーグルトでどのフルーツとヨーグルトとを合わせて喰うのがベストかの方に気が行っている所で、早くもあずみが暗殺に疑問を持ち始めるシーンが描かれたらしい(聞いた話)。あんなあ、まだ全然テロリストだぞこの辺は。展開端折るくらいならあずみを名乗るな。そういう大本の部分をぶちこわされるのが一番腹立つ。
でこれ以降、まともに見る気はなくし、なんか井上勘兵衛が言うべきセリフをじいが言ったり、飛猿にわけわかんねえおもしろキャラつけたり、もう壊せるだけ壊してしまえと、原作読んだやつは見に来るなと言わんばかりの映像がずーーーーーと垂れ流された。
「あずみ」とは関係ない部分でもかなり問題がある。まず人だけやたら多いチャンバラシーンは、日本映画独特の機微のある映像ではなく、単なる素人が殺陣の稽古をフィードバックする舞台でしかなく、それは冗長に感じてしまうだけだ。またあのワイヤー丸出しぶりはキルビルとは違うベクトルの丸出しぶりで、要は目立たないように見せる技術がないだけというのがせづねえ。
役者に関しては言うことなし。「言うことがありすぎて面倒」という意味で。宣伝で「きーさーまー」という萎えるセリフを連発してたウエトも全く問題ないです。ハリウッドで通用する。
そりゃなあ、小山ゆうは「おもしろいです。見てください。」て言うしかねえだろ。自分で自分の作品をくさすのもどうかと思うし、多少金も入ってくるわけだから。勘違いするんじゃねえ。

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