天の声、人の語

朝日新聞という新聞がある。私が何となーく、あくまでも何となーく、購読している新聞だ。実家も朝日だったし、勧誘員の、こっちの態度次第では多分恐い人に豹変すると思われるおじさんが洗剤とかくれたし。ところで「豹変」って「ひょうへん」って読むんだね。今までずっと「びょうへん」だと思ってたよ。今も「病変」としか変換してくれなく、きれそうになったよ。もしかしてみんな、私が勘違いしてることに気づいてた?心の中で「ぷっ」とか言って馬鹿にしてた?キャー恥ずかし!でもそんなお前らも相当性格悪いぞ。全く。

…話をもとに戻そう。そう、朝日新聞。ちなみに大学時代、同じハゲ先生のゼミに所属していたKという友人は読売の記者をやってるのだが、ごめんな、K。まあ、話を聞くとそいつはひどくこき使われているようなので、私がライバル会社の朝日新聞を購読するのは、読売新聞社の劣悪な労働環境に抗議する意味もこめられてるのである。嘘だけど。

その朝日新聞に「天声人語」というコラムがある。朝日のアイデンティティのひとつであると言っていいだろう。もちろん他誌にも似たようなコンセプトのコラムはある。読売新聞には「編集手帳」が、日経には「春秋」が、静岡新聞には「大自在」が、といった具合に。だが歴史と由緒という点において、あの手の新聞コラムといえばやはり「天声人語」なのだ。高校時代、週1回新聞のコラムをノートに書き写すという意味不明な課題を現代国語の先生に課せられたことがあるが、思えばその時もそいつが推奨していたのが「天声人語」だった。本屋で「天声人語」の単行本を見たこともあるし。

では朝日新聞を購読している私は「天声人語」を読んでるのだろうか?ん・・・まあ、読んでる・・・かな?でも正直「これ書いてるやつ寒いな」とか思いながら読んでます。今朝も何か紛糾している道路公団の話を大岡越前の裁定に例えてて、もうお前はアホか、っつう話ですよ。ただ、まあ、あのコラムを書いてるやつは客観的に見れば結構な社会的地位にいるだろうし、そういう人を私のようなちんかす男が否定するのも何なので、世代の違いということにしとこうか。どうせ書いてるやつは50代とか60代でしょ?こっちはピッチピチの24歳、感性があうわけがない。私が女子高生に早川義夫を聴かせても「キショい」の一言で片づけられてしまうのと一緒である。世代は関係ないか、その場合。

しかし、だ。私はいつから「社会的地位」とかそういうことを気にする人間になったのだろうか。寒いものは寒いのであって、書いてる本人は気の利いたことを言ってるつもりなのがさらに寒さを増幅させてると、はっきり言うべきじゃないのか?いやいや、それをしないのが大人というものですから。

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