イレイザーヘッド ★★★★☆

できちゃった結婚で、できた子供がウミュミュ~ンだったという・・・。
奇妙。奇妙です。
本編前の解説によると、本作はデビッドリンチがもっとも力を注いだ映画であり、その完成度のために製作期間をかなり延ばし延ばしにしてついに完成したという、かなり本気な作品みたいです。
最早ストーリーはどうでもいい。だってわけわかんないんだもん。しかしホラー映画として凄くいい。これは前見たπ以来に感じた、脳が映画に壊される感覚。主役の男がまず異様なでかい頭をしていて、子供がチュミミ~ンで、夢に見る女はふたこぶ女とインパクトがあり、後々まで恐らく残るであろう奇妙な残像が刷り込まれる。
つうか頭おかしいよリンチよ。確かにさ、イレイザーのヘッドだけどさ、なんじゃそらと。全然本編のストーリーと関係ないんです。急にイレイザーのヘッドが登場する。
しかしまぁ、全体の異様な雰囲気といい、一瞬一瞬の画面構図のインパクトといい、神経にささくる音、チュミミ~ンジュルジュルといい、見た者の記憶には間違いなく残る作品ではある。たとえばπは最低のホラー映画だったけれども、ドリルでゴリゴリやるあのインパクトは忘れられないし、その点この映画が凄いということなんじゃなかろうか。

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