ライフ・イズ・ビューティフル ★★★☆☆

ユダヤ人のグイドは度重なる偶然から、ドーラという女性に出逢い、そして結婚して子供ができる。その子ジョズエが5歳になったころ、ナチスの強制収容でグイドとジョズエは収容所送りとなり、そしてドーラも後を追う。状況を理解できないジョズエに対し、グイドはこれはゲームだと教えていく。
なぜなぜなんでどうしてと、疑問愚問は非常に多いけれども、これが強制収容所という現実にあった歴史的な惨劇を舞台にした御都合のフィクションであると捉えたならば、素直に面白い映画だと思う。御都合部分はフィクションだとしてもああいう理不尽が過去にあったのは事実だし、またグイドのように生き生きとした人があっさりとも粛清されていったというのも事実であろうし、まぁ見ていてあまりのギャップに辟易することも多かったが、全体的なストーリーは面白かった。
しかしあらためて考えるとこれは無理な部分があまりに多い。まずそんな偶然に会わんし、それに仮にも強制収容所、あんな自由勝手に子供をかくまったり、あんなことやこんなこと、ファンタジックというか現実にありそうもないことをやられてしまうのは正直たとえ作り話だとしてもその部分はかなり引きます私。
けれども前に書いたとおり、この映画ではそこ追求したら駄目なんだろう。それはそれでどうかと思うが、最終的にああいう終わり方があって、まあまあ最後の感じはよかったのでOKなんじゃなかろうか。自分は基本的にファンタジーや寓話のたぐいは好きではないけれども、それでも見終わった感じは悪くないので、普通に見る分にはかなり面白いということだろう。
こういう感動ド真ん中の作品を見たときは、自分はあまり感動しない種類の人間なんだなぁと思ってしまう。せづねぇ。

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