カポネ大いに泣く ★★★☆☆

栃木の山奥にいる歌舞伎者、海右衛門はナニワブシを習い女房とともにアメリカに行く。そこで出会ったヤクザのガン鉄、アルカポネといろいろ。
あーわからん。なにがって、つながりがわからん。これはもう「あ、清順先生暴走したんだなぁ」て感じだった。
この映画は原作のあるちゃんとしたストーリーを持っているのですがそれは最早放棄、場面場面の愉快さや綺麗さを楽しむような、映画なのかこりゃと思うような作品になってます。
さらに役者が無駄に豪華だけども、あのショーケンの大袈裟っぷりがOKならば結構観れるのではなかろうか。俺はナニワブシはありだったけど、チャップリンはイタかった。田中好子いい。綺麗だった。
しかし、そういう全体の妖しいいかれた雰囲気をぶっ壊してるのが外人部隊であって、変にまともに演技をこうやられると冷めてしまうのが不思議。大袈裟に大袈裟をかぶして、こうなりゃもうわけわからんようにして欲しかった。
要するに、全体がグデングデンなのではなくて、要所要所がグデングデンなのです。だから清順暴走に見える。つーかこんな映画を御老公に撮らせるな。

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