60セカンズ ★★★☆☆

かつての凄い車泥棒として有名な○○、その彼の弟がギャングに拉致された。取り返す条件は、24時間で50台の車を集めてギャングに渡すこと。○○は弟を救うため、足を洗ったかつての相棒どもを集結させ、再び車泥棒をやることになった。
禿のニコラスけいじ主演。全体の雰囲気はリービングラスベガス寄りだけども、内容はアクション映画。全体を半分に割って前半と後半がかなり雰囲気が違う。前半は、ギャングとの交渉や仲間集め、そして実際の車泥棒と、淡々と進んでいく。意外に車泥棒のシーンがあっさりしてて、それはいいのかと思うほど淡泊だ。
このまま淡々と進行して、この流れで最後までいくのかと思ってたら後半のカーチェイスで一気に暴れ出した。カーチェイス自体はもうハリウッドのアクション映画では当たり前の見せ場であり、最早見る側にとってはどうでもいいシーンになりがち、どっちかといえば制作者側の「単純に、作りたいんだよお」という自慰行為になりがちなシーンであるから、はっきりいってしんどい。普通はしんどいんだが、この映画のカーチェイスはなぜかおもしろかった。
これは前半があまりにも淡々と進んだため、意外に(もしや狙ってか)後半の、この映画唯一の長~い見せ場、盛り上がりどころがヒートアップした、しかもそのカーチェイスは特にこうギミックのような色もんを随所に配置するのでなく、カーのチェイスを存分に堪能できるようになんかよくしらんが格好のいい車を走らせるという、そこはよかったと思う。
かといって、これが一生もんの心に残る映画になるかといえばそういうことは絶対なく、良くも悪くも一時的な享楽を満たすハリウッドの一級アクションであることは違うことない。なので可もなく不可もなし、★3つです。

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