エリザベス ★★★☆☆

宗教上・経済上国家的危機の状況の中、女王に即位したエリザベス一世の物語。ある意味彼女が一生涯処女を貫いたという通説に、違った見解を出している。
前半部分、イギリス国教会が成立する過程までは間延びした感じで、前半がなければ後半が成り立たないというほどのものでなく付け足しみたいな感じだ。まあそれも歴史的に見てもエリザベス即位までのイギリスは、カトリックとプロテスタントの対立、そしてスペイン王朝の介入など国内は分裂状態で、スペインに助けを求めるほどだったんだから、ダイナミックに描くわけにはいかない。どうしてもイメージとして暗くなってしまう。
しかし救いはロバート卿がいたこと。エリザベスはロバート卿とイギリス国との板挟みで、最終的にイギリス国の隆盛を取った、そういう意味でエリザベスは処女なのだぁ。こういうのは結構すんなり飲み込める。高校の世界史の時でも「エリザベス一世は一生処女だった」なんてウソつけよ!とか思ってたが、「私はイギリス国に恋しました。」まあアリか。それにしても当時世界史の先生がこの話にかこつけて、「おまえらも処女か」とかって興奮気味にしゃべりちらしてたのは、ありゃあセクハラだな。

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