ア・ホーマンス ★★★☆☆

自分の過去を知らない風(松田優作)は、流れ着いた街でヤクザの抗争に遭遇、そして今や何の価値もない仁義を重んじる山崎に出会う。彼の漢気に感じた風は、孤立無援となった山崎に友情に似たものを感じる。
暗い。グニャグニャする。率直な感想だ。
松田優作監督・主演作品。1986年の製作らしいが、当時これが商業映画として受け入れられたのだろうか?松田優作の演者としての独特の存在感、物憂げな暗さはまさしく彼自身で、受け手としてもそれを見て優作を感じ、またそれを期待しもしたと思う。例えば「野獣死すべし」のために山籠もり、奥歯を2本抜いた、そんな感じのエピソードである。
そんな彼が監督として映画全体に関われば雰囲気が暗くなるのはまあわかるが、はっきりいって人物の心理がよくわからない。オレはわからないものをわかるわかるといえないし、それはみっともない。

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