ポストマン・ブルース ★★★★☆

郵便配達員の○○は日々を前向きな諦観とともに生きていた。しかし彼の知り合いのチンピラ、××の一言が彼の日々を変えることになる。一通の私信を盗み見たことで知り合った女と殺し屋、彼の周りをとりまいてゆく奴等が彼の運命をも決めるのだった・・・・!
話の中心となる三人の男達は互いが互いの運命を掌握している。その運命にこたえようとする彼らの行動、それが友情というものか。この映画はそこらへんのあからさま友情物語よりもよっぽど友情という感情を抱かせる作品だ。
タイトルからしてかなり切ない感じがするのだが、その切なさを前提に彼らは生きている。苦しい顔して訴えて苦しい苦しいというよりは、その苦しさを前提として前に生きる。それこそがエンタテイメントの提供する楽しさじゃあないのか。
ラスト、三人はおそらく解放されたのだろう、観ている側もすがすがしい気分である。死んだふたりが手をつないで歩く、こういう終わりもこういう映画なら全然アリだね。 

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