12人の怒れる男 ★★★★★

ある少年が自分の父親を殺した容疑で、裁判にかけられた。最終的な判断を委ねられたのは12人の陪審員。一般人である彼らは所詮他人事、全員「有罪」で一致するかと思われた時に、一人が「無罪」に。そのあとどうなる?
曖昧な記憶であるが、現在陪審制を採用している国はたぶんない。かつて採用されてた国はあったが、この映画の冒頭のように所詮は他人事、陪審員も各自の正義感よりも日々の暮らしが優先されてしまったようだ。
だからといってこの映画がそう簡単に終わってしまっては元も子もない。やっぱいるんです反乱分子が。結局彼がきっかけとなって物語は様々の事が語られ、明らかになり、終息していくのだが、かわいそうなのは最後まで「有罪」と言い続けたオヤジ。なぜそこまで固執したのか、真相は物語の最後に語られるのだがあまり理解できん。オーバーラップするかぁ?他人様の事が?
しかし、その後日本でパロディが作り出され、またこの「12人が一つの部屋で話すだけ」というような密室のシチュエーション、緊迫感は全然古くささを感じさせない。つまり名作。
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