Software Design 1992年5月号

本号の特集は「入門!X Windowプログラム」。時代的にまだまだこの頃はプログラミングに関する記事が多い。Xlibによるプログラミングが記載されているけど、これは相当低レベル(HWとかOSとかのレベルに近い、という意味ね。念のため)のライブラリなので、これでプログラミングするのは相当きつそう。

あとはOSF/Motifについての記事もある。うん、かろうじて聞いた覚えがある。あとは市販のGUI開発ツールが紹介されているけど、全然聞いたことないなあ。

新連載で「POWER FACTORY」というのが始まっている。IBMのPOWERプロセッサについての紹介記事だけど、例のIBM・Apple・Motorolaの提携がすでに進んでいて、POWER PC(後の登場時の名称はPowerPC)を’94年には発表するロードマップが発表された頃のようだ。実際に出たのはいつだっけ?(今調べたら予定通り94年に出たようだ)

Software Design 1992年4月号

特集は「これからのUNIXエディタ活用法」。毎度お馴染み、vi vs. Emacsから始まり、商用エディタMAX EDITORの話など。viはすでにこの時点で時代遅れの古臭いエディタ扱いされているが、そこから四半世紀たった今でもサーバ管理用途などではまだまだ現役(だよね)。

もう一つ面白かったのは「覆面座談会 X11R5 国際化対応ライブラリ「Xsi」完成の背景」という記事。このころX11R5がリリースされたのだそうだけど、そこで取り込まれた2つの国際化対応ライブラリ(要はインプットメソッド)のうちの一つ、Xsiの開発者らしき人たちの裏話が読める。もう一方のXimpが日本国内のことしか考えていないとかいろいろ辛辣な話題も多い。ちなみにググったらXsiはオムロン1社であるのに対して、Ximpは富士通、ソニー、富士ゼロックス、沖、東芝、日本サン・マイクロシステムズとUNIXメーカーがズラリ。なんか分が悪そう。

ちなみに更にググったら、結局X11R6ではXIMが登場してそちらに統一され、XsiとXimpは削除されてしまったそうな。