いつものようにランダム再生で音楽を聴いているとフィンガー5の「恋のダイヤル6700」が始まり、
ジリリリリーン ガチャ ハローダーリン
~イントロ~
てなって、
リンリンリリンリンリリンリリニリイン
となるわけだが、ボキャ天を通過してしまうとこれをなにも感じずやり過ごすこともできなくなる。
まず脳内で「隣人美人チンチンビビンビン」がリマインドされ、2フレーズ目には当然声を大にして一緒に歌っている。しかも途中からは「隣人美人チンビビビビン」とかわけわからん歌詞になってるし。かなり終わっているが、自然にこうなるのでしょうがない。
つい最近同じようなことがあった。現在イラクの政権崩壊・無政府状態で終結しつつあるイラク戦争、この特集番組なんかではよく反戦デモの様子や、戦争行為そのものに対する若者の思いなんかが語られ、そのBGMでたまたまビートルズのLET IT BEが流れていた。
LET IT BEは現在から未来にかけて、筆者にとっては「冷凍エビ」という単語をいかにかっこつけて叫ぶかがんばってみる曲になっていて、それはそれは楽しい。ピアノのイントロからAメロまでが前振りで、speaking words of wisdomがボケのサイン、で冷凍エビ。
聴いてみるとわかるが、ポールは(この声ポールだよなたぶん)冷凍エビをそのまま冷凍エビとは叫ばず、れいとうえまで早口、ややためてびぃーと発するのがよくある冷凍エビで、他にはれいとうえまで同じく早口で、っびぃーとなる場合、全部の言葉を均一にれいとうえっびーいーとなる場合があり、これをあのビートルズの大金持ちの世界的に有名なベースもギターもピアノもこなしてしまい最後はジョンと不仲説とかあって解散後もWINGSとか適当にがんばってるポールマッカートニーが一生懸命「冷凍エビ」という単語をいかに格好良く発音するか模索するための曲として聴くとすごく楽しい。
と同時にこの曲はビートルズの代表曲でもあり、いい意味ですごく思い入れの深い人も多いと思われ、それを考えるとやっぱ終わってるなーと、ビートルズフリークごめんなさいと、曲の後半部で自省の念に駆られるのがよくある俺LET IT BEの聴き方。もう一度おさらいすると、最初大爆笑、途中堪能、最後しょんぼり。こんな起伏の激しい曲もそう多くない。
だから、最後の方にポールが感極まってれいとうえっびぃーひぃーーーとかなるんだけども、このころにはすっかりごめんなさいって感じで、そういう聴く側の寂しさを演出するいいアクセントとしてひぃーーーがまたナイスな働きをしている。
このような体になってしまったのもすべてボキャブラ天国というバカしか見ないような番組を昔好きだった自分が悪いのであり、また現在もタモリ倶楽部の空耳アワーで同じような轍を踏もうとしている。ただ楽しいんだからしょうがないかな。
これまでを読んでしまった人もこれからは冷凍エビに悩むかもしれない。でもそれについて責任はとれない。
関連でもう一つ思い出したから軽く。こっちは音源無いと絶対わからないから音源も切り出しました。
Guns N’ Roses
Welcome to the Jungle
最後のアクセルの叫び
悦子の母乳だ!
http://dead-pigeon.plala.jp/images/etuko.mp3