<%@page import="java.sql.*"%> <%@page import="atmarkit.MyDBAccess"%> <%@page contentType="text/html;charset=EUC-JP"%> マンチェスター・ユナイテッド → レアル・マドリード
マンチェスター・ユナイテッド → レアル・マドリード

このニュースをインターネットで知ってムカついて、久しぶりに朝テレビを見てたんだがなんか今日、日本に夫婦で来るらしい。安全でワーワー言われるだけの日本にいるうちに、こういうでかいニュースを発表するのはいい選択かも。

ただこれまさしく電撃な移籍なわけで、当初最有力視されていた移籍先はレアル・マドリードの宿敵バルセロナだった。次にユナイテッド残留。可能性が低い移籍先としてACミラン・そしてRマドリーという順番だった。

バルサ移籍の裏付けとして、先日行われたバルセロナ会長選挙にて「ベッカムを連れてくるぜ」を公約に掲げたラポルタ会長候補が新会長に当選したという背景がある。まずこの詐欺紛いの当選劇をラポルタ新会長がどう弁明するかが外野での見所の一つ。まあでもバルサの庶民派なイメージ(戦力的にはどこが庶民だって感じだが)とベッカムの貴公子イメージには違和感あること請け合いなので、これもよかったかも。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/06/17/05.html

またそれだけではなく、バルサ移籍話はベッカムの思惑外のところ(経営陣の間)で進められてきたものの、表面上はバルサ移籍に大きく傾いたうえでのRマドリー電撃移籍はバルセロニスタを非常に憤慨させ、彼らが今なお嫌がらせを続けるフィーゴ並みの敵意を持って迎えられることも考えられる。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2002/11/25/11.html

以上がRマドリーの外でありうる間接的な影響の話。それよりRマドリー内での直接的な影響の方が深刻である。

現在スペイン・リーガエスパニョーラは最終節を残すだけとなり、依然マドリーとソシエダの優勝争いは最後の最後にマドリー優勢の中でいまだにもつれている。少なくとも現有戦力でリーガ優勝を狙えるチームではあるということだ。もっともマドリーはリーガだけでなくUCLをも視野に入れた戦力作りが求められ、結果的に2002-2003シーズンはイタリア勢にしてやられたということになる。

ただこれも結果論ではあるが、敗因は攻撃陣のタマ不足ではなく、カバーリング等の攻撃の下地作りを担うボランチのポジション(具体的にはマケレレの欠場)と、最終ラインの脆さ(具体的にはイエロの不調)だった。よって一番補うべきはディフェンス能力に長けた選手だと言えるのである。

で今シーズン(ロナウド加入後)のベストメンバーはこんな感じ(4−2−3−1)

             ロナウド
             ラウル
ジダン                          フィーゴ
          マケレレ    XXXXX
R・カルロス                      サルガド
          エルゲラ     イエロ
             カシージャス

   XXXXXの所にはF・コンセイソン グティ カンビアッソあたり

これに「右サイド・デビッドベッカム」という選択肢が加わるのだが、問題はじゃあフィーゴどう使うのよという点に集約される。ここで選択肢は3つぐらい。

1.右サイドポジション争いさせる → どっちにしろ数十億が無駄に(マクマナマンがすでに無駄になってる
2.フィーゴ左サイドへ ジダン真中 1ボランチ → フィーゴ左? しかも1ボランチはかなり不安
3.フィーゴ移籍 → これが最適かも。ただフィーゴ及びフィーゴリスペクトの選手達は激しくムカつくだろう

2の1ボランチだが、来シーズンマケレレ放出がほぼ決定的とされているだけにますます不安要素は大きくなる。そう実際、ベッカム加入よりもマケレレ放出の方がリアルに大問題だったりするのが現状。で早速ユナイテッドへの主力選手放出(フィーゴorマケレレ)・フィーゴのインテル移籍がニュースになっている。いずれにしろこの2選手の今後の動向が注目される。

次にベッカム自身はどうなのかという問題がある。彼はフリーキッカーとして世界最高峰の右足を有し、またここぞという大舞台で直接フリーキックを何本も決めてきた。新人の頃のハーフラインからの超ロングキック・2002出場を決めたギリシャ戦でのロスタイムロングFKはファンならずとも印象に残る一本だ。得点に絡むのも大体がFKか右からのクロスということになる。

ただフィーゴと比べた場合、フィーゴには精度のいいクロスの他にインに切れ込むドリブルがある。Rマドリーの右サイドからの展開は大体この2択から作るだけに、ベッカム後の右の展開がどうなるかは見物だ。

つまり、重点補強ポイントであるディフェンス面に使うべき補強資金をこちらに回し、しかも優勝がかかったこの時期に、チームを組織面からも混乱に陥れかねない「ポジションバッティング」を敢行するというのは、戦力補強以上の何かが作用していると推測できる。

さて話は変わり移籍された側、赤坂康彦流に言うとマンチェなんだが、元々超優良企業(確かプレミア1試合で毎試合満員7万人ぐらい集める)な上にこれで多額の移籍金が得られる。でどこを補強するのかという話だが・・・・
とりあえず今シーズンのベストメンバーはこんな感じ(4−4−2)

                  F・ニステルローイ
          スコールズ
   ギグス                        ベッカム
          XXXXX      XXXXXX
  G・ネビル                       ブラウン
          シルベストル    ファーディナンド
                 バルテズ

    XXXXXの所には ヴェロン ロイキーン バット P・ネビル など

ベッカムが抜けることで右サイドのレギュラーがなくなるが、ここは普通にスールシャールを使うことで特に問題はなくなる。実際スパイクがどうのこうのとなったときはスールシャールが起用され、結果的によかったわけだし。移籍候補に挙がっているロナウジーニョなんかもあり。ましてやフィーゴなんてどうなんだろう。

またこれまでFKはベッカムが蹴っていたが、これもヴェロンがスタメン定着してくると問題なくなる。スコールズも蹴れるし。

正直明確な補強ポイントはない。強いて上げるとギグス・バルテズぐらいだが別に特別劣るわけでもないのでなんとも。意外なまでにベッカム移籍が響いてこない。

このようにベッカムというスターの移籍に絡んでくる事柄というのは単純な戦力補強というよりも金の問題にプライオリティーがあったりするわけで、その点マンチェは別に金に困ってるわけじゃねえけど売るきっかけも出来たことだし今が売り時かなと判断し、「売りまっせ」と各方面に打診したところもっとも理想的な(企業イメージという点に置いて)買い手が現れたため売っぱらったと。買った側のRマドリーにとっては、選手としての価値だけでなく、広告宣伝効果に大きな価値を見出し勝負をかけたとも見れる。

と朝一からムカついて書いてみたわけだが、移籍が決まった以上ベッカムがリーガにやってくる。そして多くのサッカーファンははそれを宣伝媒体ではなく選手として見ることになる。どうなることやら。

リーガ終了後加筆

結局マドリー・ソシエダともそれぞれ「らしい」方法で勝利し、マドリーがリーガを征した。間違いなくマドリーは強いチームだったが、印象的には今シーズンはソシエダのシーズンだったと言ってもいいと思う。

そして優勝直後デルボスケ監督解任&イエロ戦力外が発表された。じゃあセンターはパボン使うのか?あるいは簡保復帰?このフロントとの乖離ぷりはすごい。来シーズンいろんな意味で大丈夫かよ。