COWBOY BEBOP 天国の扉 ★★★☆☆

スパイク・ジェット・フェイ・エド・アインが色々奮闘する話。
えー本作はアニメ「COWBOY BEBOP」の劇場版だから、仮に本作を見るのならば事前にアニメ本編全26話を見ておくことをオススメします。つーか本編見てなくてこれが最初て人はあまりいないか。
自分はCOWBOY BEBOPのアニメ本編をとても楽しく見ることができて、それとの比較になってしまうのだが、まず4人+1匹が普通にあれこれやってる、そしてBIG SHOT(賞金稼ぎ番組)がまだやってることから、劇場版は本編で言う Session23 「ブレイン・スクラッチ」より前の話だと推測できる。
それだと終末に向けての重い話になる前の、どちらかと言えば冒険活劇的ひとつのCOWBOY BEBOP話としてみるのがまあ、適当なんだろう。そう考えると特にノリ的な矛盾は感じない。終末を迎えるのはこの後だからだ。
ただ劇場版という大体120分ぐらいの決まった尺があって、それに合わせてCOWBOY BEBOPを作ってみた結果、それはCOWBOY BEBOPではなく登場人物がキャラクターとしてのしかるべき行動をただやっているだけの、ふつうのアニメ映画のようになってしまっていた。
その原因は一番がテンポ。本編の30分という時間に濃縮されたものがBEBOPのテンポであって、それが120分になるとなんかまどろこしい、ダルい感じになる。
本編の終末、スパイクVSヴィシャスのあっさりとした決闘が印象強いだけに、やはりテンポの悪さというか、余計な尺稼ぎは気になる。でもまあファンムービーとして考えればこれもまたアリなんじゃないかと。

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