RONIN ★☆☆☆☆

戦争・冷戦がなくなり、必要の無くなった戦争のプロが、雇われ殺し屋となる。そんな折、とある雇われ殺し屋にスーツケースを奪うという依頼が来たのだが、それが大きな災いとなる・・・。 
題字のごとく主役は現代の浪人(たぶん戦争とか冷戦とかなくなっていらなくなった人達)で、ある人物に雇われてスーツケースを手に入れようとする。そのスーツケースを色々な組織や国家が狙ってて、そこに裏切り、欺きなどがあるという、・・・・・まあなんというか題材としては分かり易さ全開だ。
浪人役の中に本作の目玉であるロバート・デ・ニーロとジャン・レノがいて、まあどっちがメインかと言えばデ・ニーロになる。というかこの映画は凄くデ・ニーロ臭いのである。まず題材が「奪い合い」。当然戦う。どうやって戦うかというと銃火器。バンバンバンバン。で一通り撃ったら逃げる。どうやって逃げるかというと車。そこには当然カーチェイス。カーチェイスにつきものの市民の逃げる様。店の品物をブチまける。延々この繰り返し。そうはいっても2~3回しかないけど。でラストに近づくにつれて、裏切り+欺きが増える。当然バンバン+カーチェイスも。
でラスト。特になんもない。予想通りハッピーエンド。デ・ニーロandレノ組の勝利。
ここまで淡々と書いたが、ほんとに何の感慨もない、爽快感もないふつーの作品という印象を受けた。こういう類の作品は雨後の竹の子の如くあるし、それの頂点にあると思う「ヒート」(確かこれもデ・ニーロ)を高校の時ぐらいに見てるんで、今更どうともないのはまあ自然ですな。
例えばこれが映画見るの初めて、とか言う人なら楽しめるのかも知れないが、如何せん自分は最早スレているので、なんもなければ素直には見れませんな。
いや例えば「普通さ」を狙った作品なら十分楽しめますよ。でもデ・ニーロ出てんだもん。もうなんというか分かり易いんだよ。
2時間返せとは言わないが1.3時間ぐらい返して欲しい。

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