ルーマニア 1 – 1 日本

二日前のチュニジア戦では結果的に勝利したものの、チュニジアのコンパクトでテンポのいい攻撃(つかこういう感じのを辞意子はやりたいんじゃなかろうか)に苦戦した日本代表がルーマニアに乗り込んでのアウェーゲーム。スタジアムは現地ブカレストのチームグラウンドらしいが、見た感じ客席が少なめで観客のざわざわもほとんど聞こえない静かな試合だったが内容もあまりなかった。

前半はチュニジア戦同様相手に押し込まれる。どうも、相手がやや疲れるor自分らが感覚をつかんでくるまでまだまだゲーム内で時間がかかるらしい。特に相手のサイド攻撃に対するケアがイマイチうまくいってないらしく、川口がなんか絶叫してた。

またボールを奪ってからも、周りのプレッシャーあるなしにかかわらずセーフティクリアをする場面が多く、これはアウェーだからそういう指示なのかもしれんが、せっかくクリアしてもまたもや相手ボールになってしまい、こうなると攻撃陣も守備エリアに帰らざるを得なくなり、結果的に後手後手を踏んでしまう。

そしてムトゥの飛び出しに間に合わない坪井がかわされ川口がニアサイドを絞れずに失点。まあ別に悪くない。ブッフォンならどうあれ、こんぐらいの失点はありそうだ。

前半はそのまま押される感じで、何度かチャンスも作ったものの得点できず終了。

後半になると次第につなぎがよくなり、こうなれば中田のボールキープも活きてくる。その結果攻め手も増えて中田の浮きスルーから柳沢が綺麗に決めて同点。セネガル戦のズッコケ以降総スカン状態だった柳沢の評価もこれでどう変わるか。まあ彼が決定期をヘボく外すというのは昔からあることだが、このように決めれる選手であるというのも間違いない。でなきゃサンプは呼びません。

この得点後は両者攻めるにしても日本の方が決定期に結びつく場面が多かったように思う。今回のチュニジア・ルーマニアツアーで文字通りのアウェイの環境(基本的に攻めてくるのはホーム側)では、中盤から前にかける自由な攻撃というものが機能するというのは見えてきた。留意点は、チュニジア・ルーマニアともディフェンスラインを高く設定していたのでスルーパスが有効だったこと。よって恐らく今でもサイドからのクロスに合わせる形はまだまだ期待できない。

ただ、そのエンジンが掛かるのが後半からというのと、それのカギが結局中田の出来次第であるという問題も見えてきた。最近の中田はボールキープの方が目立ち、パスはハア?な感じのも多かったので、試合によってムラは出るといった感じか。

にしても今回だけでなく、辞意子JAPの最大の課題はディフェンス・特にサイドバックの使い方だろう。とりあえずサントスはやめた方がいい。ルーマニア戦でもサントスのミスで相手の決定期が生まれた場面が何度かあったし、それに彼の魅力である攻撃参加にしても、素直に精度のいいパスあるんだからそれ重視で行けばいいのに、またあのわけわからんフェイントドリブルをやろうとして抜けないので、まず左サイドバックをもう一度選び直すと。少し前ならば洗い場という攻守にして丁度いい人材がいたが、今のガンバの低迷を見るにどうかはわからん。

次に右サイドバックはもう誰でもいいや。誰にしたってコレという人がいない以上変わらんだろう。どうでもよし!

センター2枚は、今回のツアーで中澤が対人の強さで秋田の次を担える可能性も見えてきた。トルシエ時代のようにやたらとラインコントロールを気にせず、どっしり構えたCBでいくならこのオプションはありなんじゃなかろうか。後一人は今のところ適当でよし!

なんにしろ現状では辞意子が目指した楽しいサッカーにもほど遠いであろうし、それにはサイドバックによる攻撃の厚みが、また黄金4人のパス交換がカギになってくるんだろう。あとは決めてくれる人が一人でいいからいるといいのだが。ドラゴン久保の覚醒待ち・・。

引き続き本日のメインゲームトルコ – イングランドへ続く

マンチェスター・ユナイテッド → レアル・マドリード

このニュースをインターネットで知ってムカついて、久しぶりに朝テレビを見てたんだがなんか今日、日本に夫婦で来るらしい。安全でワーワー言われるだけの日本にいるうちに、こういうでかいニュースを発表するのはいい選択かも。


ただこれまさしく電撃な移籍なわけで、当初最有力視されていた移籍先はレアル・マドリードの宿敵バルセロナだった。次にユナイテッド残留。可能性が低い移籍先としてACミラン・そしてRマドリーという順番だった。


バルサ移籍の裏付けとして、先日行われたバルセロナ会長選挙にて「ベッカムを連れてくるぜ」を公約に掲げたラポルタ会長候補が新会長に当選したという背景がある。まずこの詐欺紛いの当選劇をラポルタ新会長がどう弁明するかが外野での見所の一つ。まあでもバルサの庶民派なイメージ(戦力的にはどこが庶民だって感じだが)とベッカムの貴公子イメージには違和感あること請け合いなので、これもよかったかも。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/06/17/05.html


またそれだけではなく、バルサ移籍話はベッカムの思惑外のところ(経営陣の間)で進められてきたものの、表面上はバルサ移籍に大きく傾いたうえでのRマドリー電撃移籍はバルセロニスタを非常に憤慨させ、彼らが今なお嫌がらせを続けるフィーゴ並みの敵意を持って迎えられることも考えられる。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2002/11/25/11.html


以上がRマドリーの外でありうる間接的な影響の話。それよりRマドリー内での直接的な影響の方が深刻である。


現在スペイン・リーガエスパニョーラは最終節を残すだけとなり、依然マドリーとソシエダの優勝争いは最後の最後にマドリー優勢の中でいまだにもつれている。少なくとも現有戦力でリーガ優勝を狙えるチームではあるということだ。もっともマドリーはリーガだけでなくUCLをも視野に入れた戦力作りが求められ、結果的に2002-2003シーズンはイタリア勢にしてやられたということになる。


ただこれも結果論ではあるが、敗因は攻撃陣のタマ不足ではなく、カバーリング等の攻撃の下地作りを担うボランチのポジション(具体的にはマケレレの欠場)と、最終ラインの脆さ(具体的にはイエロの不調)だった。よって一番補うべきはディフェンス能力に長けた選手だと言えるのである。


で今シーズン(ロナウド加入後)のベストメンバーはこんな感じ(4-2-3-1)


             ロナウド

             ラウル

ジダン                          フィーゴ

          マケレレ    XXXXX

R・カルロス                      サルガド

          エルゲラ     イエロ

             カシージャス


   XXXXXの所にはF・コンセイソン グティ カンビアッソあたり


これに「右サイド・デビッドベッカム」という選択肢が加わるのだが、問題はじゃあフィーゴどう使うのよという点に集約される。ここで選択肢は3つぐらい。


1.右サイドポジション争いさせる → どっちにしろ数十億が無駄に(マクマナマンがすでに無駄になってる

2.フィーゴ左サイドへ ジダン真中 1ボランチ → フィーゴ左? しかも1ボランチはかなり不安

3.フィーゴ移籍 → これが最適かも。ただフィーゴ及びフィーゴリスペクトの選手達は激しくムカつくだろう


2の1ボランチだが、来シーズンマケレレ放出がほぼ決定的とされているだけにますます不安要素は大きくなる。そう実際、ベッカム加入よりもマケレレ放出の方がリアルに大問題だったりするのが現状。で早速ユナイテッドへの主力選手放出(フィーゴorマケレレ)・フィーゴのインテル移籍がニュースになっている。いずれにしろこの2選手の今後の動向が注目される。


次にベッカム自身はどうなのかという問題がある。彼はフリーキッカーとして世界最高峰の右足を有し、またここぞという大舞台で直接フリーキックを何本も決めてきた。新人の頃のハーフラインからの超ロングキック・2002出場を決めたギリシャ戦でのロスタイムロングFKはファンならずとも印象に残る一本だ。得点に絡むのも大体がFKか右からのクロスということになる。


ただフィーゴと比べた場合、フィーゴには精度のいいクロスの他にインに切れ込むドリブルがある。Rマドリーの右サイドからの展開は大体この2択から作るだけに、ベッカム後の右の展開がどうなるかは見物だ。


つまり、重点補強ポイントであるディフェンス面に使うべき補強資金をこちらに回し、しかも優勝がかかったこの時期に、チームを組織面からも混乱に陥れかねない「ポジションバッティング」を敢行するというのは、戦力補強以上の何かが作用していると推測できる。


さて話は変わり移籍された側、赤坂康彦流に言うとマンチェなんだが、元々超優良企業(確かプレミア1試合で毎試合満員7万人ぐらい集める)な上にこれで多額の移籍金が得られる。でどこを補強するのかという話だが・・・・

とりあえず今シーズンのベストメンバーはこんな感じ(4-4-2)


                  F・ニステルローイ

          スコールズ

   ギグス                        ベッカム

          XXXXX      XXXXXX

  G・ネビル                       ブラウン

          シルベストル    ファーディナンド

                 バルテズ


    XXXXXの所には ヴェロン ロイキーン バット P・ネビル など


ベッカムが抜けることで右サイドのレギュラーがなくなるが、ここは普通にスールシャールを使うことで特に問題はなくなる。実際スパイクがどうのこうのとなったときはスールシャールが起用され、結果的によかったわけだし。移籍候補に挙がっているロナウジーニョなんかもあり。ましてやフィーゴなんてどうなんだろう。


またこれまでFKはベッカムが蹴っていたが、これもヴェロンがスタメン定着してくると問題なくなる。スコールズも蹴れるし。


正直明確な補強ポイントはない。強いて上げるとギグス・バルテズぐらいだが別に特別劣るわけでもないのでなんとも。意外なまでにベッカム移籍が響いてこない。


このようにベッカムというスターの移籍に絡んでくる事柄というのは単純な戦力補強というよりも金の問題にプライオリティーがあったりするわけで、その点マンチェは別に金に困ってるわけじゃねえけど売るきっかけも出来たことだし今が売り時かなと判断し、「売りまっせ」と各方面に打診したところもっとも理想的な(企業イメージという点に置いて)買い手が現れたため売っぱらったと。買った側のRマドリーにとっては、選手としての価値だけでなく、広告宣伝効果に大きな価値を見出し勝負をかけたとも見れる。


と朝一からムカついて書いてみたわけだが、移籍が決まった以上ベッカムがリーガにやってくる。そして多くのサッカーファンははそれを宣伝媒体ではなく選手として見ることになる。どうなることやら。

リーガ終了後加筆

結局マドリー・ソシエダともそれぞれ「らしい」方法で勝利し、マドリーがリーガを征した。間違いなくマドリーは強いチームだったが、印象的には今シーズンはソシエダのシーズンだったと言ってもいいと思う。

そして優勝直後デルボスケ監督解任&イエロ戦力外が発表された。じゃあセンターはパボン使うのか?あるいは簡保復帰?このフロントとの乖離ぷりはすごい。来シーズンいろんな意味で大丈夫かよ。

サッカー番組

スーパーサッカー


スポーツ系でも長寿番組。記憶が確かならばJ初年度から今まで放送が続いている。司会構成は



1.生島ヒロシ+西田ひかる+ビートたけし(おまけ)

2.生島ヒロシ+西田ひかる

3.生島ヒロシ+三井ゆり

4.生島ヒロシ+白石美帆

5.徳永英明+白石美帆

6.加藤浩次+白石美帆



このように変化している。解説は水沼貴史。アナウンサーは大ちゃんて人と土井て人。



第4期までの生島時代は、生島が典型的な司会者として、またツレの女がただいるだけの典型的なアシスタントとして番組を回していた。この時代は第3期の三井ゆりがもっとも長く、彼女もそつなくアシをこなし様々の挑戦企画にも無難に対処するなど、特に問題があったわけではなかった。一つの安定期を迎えているが、ここではサッカー情報番組の域を出ていない。



アシスタントについては、三井から変わった直後の第4期の頃の白石美帆は初心者丸出しのかみまくるわどもるわで、当初はアシスタントとして全く使い物にならなかった。見ている側がハラハラするぐらいのアシスタントぶりだった。ここで白石を速攻ブチ切らず耐えて使い続けた番組サイドは偉い。



そして第4期から第5期までには少しインターバルがあって(理由忘れた)、とりあえずなんかサッカー詳しそうな芸能人を引っ張ってこようということで徳永が司会になった。ただし彼の司会の方法というのが生島のそれとは全く異なり、というか彼は司会ではなく『ちょっとサッカー経験のあるコメンテーター』というポジショニングで番組を回していた。これがために白石が否応にも司会の役目も担わなければならなくなり、現在のそつないアシ+司会ぶりがここで形成されたとも言えるのはケガの功名。そのケガの部分は徳永のコメンテーターぶり。とにかく高いところからものを言い、見ていて癪に障るぐらい気に入らなかった。



第6期も突然やってくる。徳永がもやもやしたため、これまた急遽サッカーを知ってそうな芸能人を引っ張ってくる必要が生じた。そこに抜擢されたのが加藤浩次。彼はお笑いの人間である。これがヒットした。元々シニカルな加藤の芸風が、サッカーの一言コメントしては今までに無いモノだった。いわば彼は司会でもコメンテーターでもない、テレビを見ている者と同列の視点でサッカーに触れるちょっと面白い人である。そこに第5期で図らずも鍛えられた白石が、これはもう十分に司会といえる仕事をなし、今現在非常に良好な「サッカーファン+司会+解説者」という関係を維持している。この点スーパーサッカーはサッカー情報番組の域を超え、サッカーエンタテイメント番組として不動の地位を築いている。





やべっちFC



2002年日韓ワールドカップと連動して始まった番組。ワールドカップが終わっても続いていることから概ね好評なのだろう。司会構成は



矢部浩之+中森友香



アシは当初、山川絵里香と交互にやっていたようだが山川が切られて中森の固定になった。解説に堀池巧。アナウンサーは角沢。



この番組はスーパーサッカーの第6期からのバラエティサッカー路線がヒットしたのを受けた、その二番煎じの感がある。矢部はもともとお笑い番組の回しをやっているのでそつなく、堀池は解説者の上下は出ない、が問題は中森。彼女はなぜか必死なのである。完全にアシスタントの役割だが、アシストしすぎで前に出ようとしてウザいこともしばしば。ただそれに当然気付いている矢部の、距離の取り方を見るのはおもしろいのでまあいい。



ただスーパーサッカーの丸写しではなく一つ独自路線がある。それが「ハーイやべっち」のコーナー。これは世界各国のスター選手、かつてのスター選手にとりあえず(日本語知らないけど)「ハーイやべっち」と言わせるコーナー。その選手が凄ければ凄いほどこのコーナーが面白いというのが肝である。



よって、現在の所「ハーイやべっち」のコーナーを見るためだけでもこの番組の意味がある。





セリエAダイジェスト



こちらも老舗番組。タイトル通りイタリア一部リーグのダイジェスト番組。現在はプレミア・リーガも扱っている。司会構成は少し複雑で



スタジオ:ジローラモ+トニー+アナウンサー内田(+たまにモネール)

VTR:風間八宏+ジョン・カビラ+アナウンサー西山

ダイジェスト:マルカトーレ青嶋



この3つが番組内で入れ替わるという構成。まずスタジオはかなり適当。ゆる~い。一応担当がセリエA=ジローラモ(ナポリ)、プレミア=トニー(リバプール)。インタビューも彼らが行う。



次にVTRとは、試合展開を追って解説するもの。西山の小言が的確だったりする。



最後にダイジェスト。これがかなり肝。伊達に「ダイジェスト」を名乗っていない。その肝の肝がマルカトーレ青嶋である。彼はサッカー実況では少々しゃべりすぎなくらいいろんな情報を出すが、このダイジェストではもうやりたい放題。とにかく早口でしゃべりちらし、恐らく慣れていない人は不愉快この上ない。ただこれがハマってくるとかなりいい感じになる。そしてもうひとつ、青嶋が勝手にキャラ付けするんだがこれもいい。ヴィエリの野獣化・シニョーリの「ダモンネー」など。



この番組はダイジェストだけでも結構おなかいっぱいな感じになる。





Foot



海外リーグ、とくにリーガエスパニョーラを重視した番組。セリエAダイジェストはやや日本人選手を重視するが、こちらはリーグそのものを扱っている。司会構成は



倉敷保雄+いろいろ



リーガを扱うだけあってかなり情報が濃い。特徴は倉敷保雄。彼は今ナンバーワンのサッカー実況アナウンサーだろう。彼の実況を聞くために試合を見るという人も多い。そういえばワールドカップの倉敷+原宏美コンビは最強な組み合わせだった。ゲストはやや評論家より。



おすすめは普通だけどスーパーサッカー。楽しくサッカーに触れるには一番の番組なのではなかろうか。もうちょっと情報がほしければFootもいい。