ネタ、準備中。

 「2003年、飛躍の年。」ということで、何か一つネタをかましたいなと思う今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 一口に「ネタ」といってもいろいろあるだろう。俺は別にお笑い芸人ではないので狙って相手を笑わせたりすることはまずできない。自分の予期しないところで相手を笑わせてしまうことはよくあるが。

 で、こんな俺ができるネタといえば、体を張った体当たりネタ(若手芸人がよくやるやつね)や身銭を切った散財ネタ(これも体当たりに近いが)ぐらいだろう。というわけで、俺が今まで実践してきたのは主に散財ネタだった。たとえば数ヶ月前に買い、未だに全く使っていないソフトシンセとMIDIキーボード、何となく買ったSigmarionII、最近では、土曜日に買った新型バット「Beyond Max」(現在野球をやっていないのに)など。

 でもいまいち物足りない。というのも、別にこれらを買ったからと言って自分の人生が左右されるというようなことは全く無いからだ。一応これらの買い物は無借金で買っているので(カード払いだが)借金地獄に陥るわけでもないし、これらを使うことで新たな人生を切り開くわけでもない。というわけで、もう少し大胆に人生を書けたネタを行うことにした。

 その名も、「慶応ボーイになりたいな計画」

 日曜日、例によってbitch宅に泊まっていたときにふと思いついたことなのだが、要するに慶応の通信教育を受けようという話。

 この通信教育、結構多くの私立大学で行われているが(放送大学なんかもあるね)、れっきとした正規の大学教育であり、所定の単位をそろえればちゃんと大学卒業資格がとれる、つまり「学士」になれるのだ(って俺はもう持ってるが)。この他にも、正規の学生証がもらえる、つまり各所で学割が利くなどの利点があるが、なんと言っても利点なのが(意外かもしれないが)「新たに教養を身につけられる」ということ。趣味に近いことを仕事にしてしまったせいか、最近趣味のコンピュータ関係の本を読んでいても、「職業スキルに身に付くこと」をやらなきゃ、と意識してしまい、あまりおもしろくない。そこで、思いっきり仕事と関係のない教養を身につけることで、頭をリフレッシュしようと言うのが、受けようと思った大きな理由だ。

 で、この通信教育、どうすれば受けられるかというと、別に筆記試験などはなく(書類選考のみ)、書類を揃えて学費を用意すればOKのようだ。しかも、学費は初年度12万円ほど、2年目以降も年額8万と超格安だ。もちろん会社を辞める必要もない。まあ当然その分卒業は難しいわけで、通信教育なんてたいていの人が長続きしないし、受講生の大半は社会人ということもあって、慶応通信教育部の卒業者は入学者の一割にも満たないそうだ。

 しかし、もちろん入学するからには卒業を目指す。たとえ入学がネタだとしても。だいたい何年で卒業しろなんて脅迫もないし、そもそも払うのは自分で働いて稼いだ金だ。文句はないだろう。まあ在籍期間は12年だそうで(いくら何でも長すぎると思うが)、5~6年かけてじっくりと勉強しましょうか。それにしても、10年いても、卒業した某国立大(国立大はどこも同じだが)の2年分の学費にしかならんのね。そんな大金を払ってくれた親に感謝。

 というわけで、ネタだけど本気です!明日の帰りに入学案内を買い、誰かに母校の成績証明書をとってきてもらって学士入学の手続きをするつもりです。さて、どこまで続くか(1年で投げ出すのか、それとも卒業までこぎ着けるか)お楽しみに。

 いきなり書類選考で落ちたら、それこそネタだな…。

文字コード変換についての覚え書き

 今週、仕事の中で、ちょっと文字コードがらみではまったので、覚え書きとしてここにまとめてみる。

様々なシステムにおける文字コードの違い

世の中には様々なシステムがあり、そこには様々な文字コード体系が使われている。ざっと有名なところを挙げると、IBMの汎用機用1バイト文字コード体系であるEBCDIC、同じくアメリカで規格化された1バイトコードのASCIIなど。マルチバイトコードの場合は、JISで定められたJISコード、これをPCで扱いやすいようにマイクロソフトが変更したシフトJIS、同じくUNIXで扱いやすいようにAT&Tが変更したEUCなどがある。最近では、多国語を同一の文字コード体系で使用できるような文字コードとしてUnicodeの使用が進んでいる。

これらの文字コードを混在して使用することは原則としてできない(同一コードに異なる文字が割り当てられてしまうため)。そこで、文字コードを変換する作業が必要となってくる。

NEC ACOSシリーズ

さて、一般的な話はここまでにして、ここからが今回はまった問題。現在、俺が管理しているUNIXサーバ(OS:HP-UX 10.20)と、別会社が管理している汎用機、NEC ACOSシリーズ(詳しくは知らない)との間でテキストデータのやりとりをしている。

ACOSが使用している文字コード(2バイト)はJIPSというNEC独自のもの。一方HP-UXで使用している文字コードは、UNIXとしては珍しくShift-JISである。当然テキストデータのやりとりを行うには文字コードの変換を行う必要がある。

今までは文字コード変換ユーティリティを用いて自動的に行っていたのだが、顧客のシステム更新に伴い、そう簡単にはいかなくなってしまった。というのも、今までACOSから受け取っていたデータが、ACOSのバックにWindowsサーバが用意され、そこで作成したデータをACOS経由で受け取るという形に変更となったからだ。ACOSから受け取るという形は今までと変わらないため、プログラムの変更は行わなかった。そこまでは良かったのだが、次に挙げる問題のため、新たに作業を行う必要が発生したのだ。

文字変換の実際・トラブル編

実は、この変換ユーティリティ、JIS第一水準しかコード変換に対応していなかったのだ。第二水準以降や記号などは自分で変換テーブルファイルを用意しなければならない。今まではACOS側で第二水準の漢字を使用していなかったのだが、今回のシステム変更で、Windowsで使用している文字がそのまま流れてくるようになったため、第二水準もカバーする必要が出てきたのだ。

もちろんWindowsからACOSへのデータ送信もコード変換が必要となるため、最初はWindowsサーバを管理しているベンダーに頼んで変換テーブルをもらい、それをそのまま使用した。しかしこれがうまくいかない。同じユーティリティを使用しているのに。何度作り直してもだめ。何故だー!

文字変換の実際・解決編

実は、JIPSというコードには二種類あるらしい。内部的に使用しているJIPS(E)と、外部とのやりとりに使用するJIPSだ。先方からもらった変換テーブルにはJIPS(E)とShift-JISとの対応が書かれていたのだが、うちのシステムで使用しているユーティリティのバージョンではJIPS(E)には対応していなかったのだ。確かにマニュアルには「NECとのコード変換を記述するときにはJIPSをご使用ください」と書いてあったのだが、最初はJIPSが二種類あるとは知らずに「そんなの当たり前だろ」と読み飛ばしていたのだ。紛らわしい奴だ。

で、次に問題となるのはJIPS(E)からJIPSへの変換だ。こちらにはACOS関連の書類などほとんどないため、当然対応表なども存在しない。しかし、システム構築当時の資料を調べてみると、システム構築時、ユーティリティを作成した会社に質問をFAXで送信した記録が残っていた。どうやらシステム構築時も今回の俺と同じはまり方をしていたらしく、JIPSは対応しているがJIPS(E)は対応していないと言う旨の回答が書かれた後、変換手順としてEBCDIC(カナ)から8ビットJISへ1バイトずつ変換を行えばOKという回答が書かれていた。

そうなれば話は簡単、このユーティリティにも付属しているEBCDIC(カナ)→JIS8対応表を見て、1バイトずつ手で変換(2バイト文字なので1文字につき2回変換)していけばいいのだ。

文字変換の実際・攻略編

ところがこの対応表、あくまでもEBCDICとJIS8の対応表であるため、EBCDICで割り当てられていないコードには当然対応するJIS8のコードも書かれていないのだ。EBCDICは1バイトの領域全部(256種類)を使用しているわけではないので、結構隙間がある。その領域に出てきたコードはどう変換すればいいのだ。

というわけで、さくっとWeb上を調べてみると、やっぱりあった。EBCDICの変換ツールが。そのツールがこれ。各社のEBCDICコードを選ぶと対応するASCIIコード(カナ文字もあるので、正確にはJIS8。ASCIIは7ビットで定義されている)を教えてくれる。それにしても「各社」って。このソフトのreadme.txtにも書いてあったのだが、どうも元のコードを汎用機各社が独自拡張したおかげで、同じEBCDICを名乗っていても、ほとんど互換性はないようだ(互換性があるのは数字と英大文字、コントロールコードだけ)。迷惑な話だ。

このように試行錯誤を繰り返し、最終的には問題を解決することができた。その記念として、このように記録に残してみた。うーん勉強になったね。今後使うことはなさそうな知識だけど。

貴乃花引退特番

 初場所が終わったからだろうか、昨日、今日と、貴乃花の引退特番がTV各局で行われ、貴乃花本人も生出演していた。引退間もない貴乃花はまだ優等生発言を繰り返すだろうし、どの番組でも話す内容はあまり変わらないだろうから(同じ事ばかり聞かれているのだから当たり前だ)、まあ1番組だけ押さえておけばいいか、と思って観たのがテレビ朝日。
 で、この番組が俺的にかなりヒット。まず司会が関根勤という時点で番組全体にかなり微妙な雰囲気が広がる。しかもわざわざ関根勤を配しておきながら、他の出演者が女子アナ、貴乃花、曙、ヨーコ・ゼッターランドという面子で、まあこの人たちが関根勤のネタを拾わない拾わない。結局関根が単なるちょっと愉快な司会者となっていて、観ていて中途半端に胸が苦しくなる。
 他の出演者にしても、曙はなんか無理して貴乃花と仲が良いように見せている感じだったし、微妙な小道具(ネクタイのプレゼント)まで用意しているし、しかもいつの間にかいなくなってるし、もう一人のヨーコ・ゼッターランドは、「貴乃花と親しいスポーツライター」なんて肩書きでしか紹介してないし(女子バレーの元アメリカ代表)、唐突に緒形拳が出てくるし。というわけで、冷静に書いてみると別に全然おもしろくないのだが、なんか妙にツボに入って飲む予定のなかったビールを一缶空けながら堪能してしまった。

なんてくだらないことを書いていたら、ルータ(FreeBSDマシン。このWebサーバ)が腐っていた。コンソールを見ると、”All mbuf clusters exhausted, please see tuning(7). “なんてメッセージが大量に出ている。あーやっぱり大量にAVを落とすのはちょっと控えようかな。あとネットワークのチューニング関係の勉強もしなくちゃ。とちょっと反省の夜でした。おやすみなさい。

世の中の流れについていく

 この10日ほど、ここには何も書かなかった。別に忙しかったわけではなく、単なるやる気の問題で。

 まあ私がそんな状態でも世の中というものは進んでいくもので、この一週間を振り返ってもいろいろとニュースが飛び込んできた。そこで忘れないうちにちょっとメモ。

1,貴乃花引退

 特番を見ていて改めて思ったが、生まれたときからずっと注目され続けるというのはどんなもんなのだろうか。ちょっと凡人には想像もつかない。それにしても一番強いときが一番人気がなかったな。まあそんなもんか。小錦も曙もそうだったし。

 しかし、今場所はとにかく延命させようとする協会側と(明らかな負け相撲に物言いをつけたりとか)もうやめたがっていて最終的には自殺的な再出場までした貴乃花との攻防が俺のような素人にまではっきりとわかって見ていて楽しかった。なんて事を平気で書ける私は底意地の悪い人間ですわ。はい。

2,堤さやか引退

 個人的にはこっちの方がインパクトがでかかったりする。理由はよく知らないが、親友の桃井望の死も関係しているのかねえ。で、桃井望の話になってしまうが、死後、全国ネットで「職業:ビデオ女優」という枕詞とともに本名ががんがん流れていたのを見てもののあはれを感じた(意味不明)。

3,コンパイル解散

 うーん、どうも情報ソースが中国新聞だけみたいで、後追いもないのでかなりガセっぽいんだが、もうぷよぷよもないし(版権は今はセガが持ってるんだっけ?)、時間の問題かも。どうでも良いことだが、「コンパイルのゲーム」といって思い出すのは何故かやったこともない「魔道物語1-2-3」だったりする。Lotus1-2-3全盛時代だったんだよね。あのころは。あ、ついでに、やったことのあるゲームで一番好きだったのは「筋肉で遊ぼう」という、マッチョをマウスでクリックして遊ぶミニゲーム。

4,「モーニング娘。」新メンバー決定

 えー、一言で言えば、ヤンキー(名前がパチモン)と音痴に注目、かな(すごい偏見)。音痴の方は、地元新聞に一面トップで中学校名が晒されていた。地方紙ってすごいね。

実は初めてオーディション特番を見たのだが(ASAYAN時代も決定の時は見たことなかった)、藤本美貴のやる気のなさ、候補者全員が合格という茶番っぷり、なにより司会が徳光、というところで、俺的にはかなりポイントの高い放送だった。最高。

5,少年ジャンプ編集長急死

 別にジャンプ自体には思い入れはないのだが、その急死っぷりがすごいなあと思って取り上げた。これぞザ・急死だよなあ。まあ死に様から言えばAir DO創設者の腹上死には負けるが。

メモ終わり。まあそんなわけで、今月の給料も出たことだし、これから遊びに行ってくるかな。何故か国立に。

(追記)
 重要なニュースを書き忘れていたので追加。

ドクター中松第四世代携帯発明

 上から来るぞ!気をつけろ!(取り乱してます)
 氏の偉大さを目の当たりにすると、自分がいかに小さい人間かを思い知らされます。

雑感

 先週末に、bitchに付き合ってもらってTVチューナー兼ビデオキャプチャカードを買った。買ったのはNECのSmartVision HGというもの。予算的にはCanopusのMTV2000とやらの高性能のカードも充分圏内に入っていたのだが、この俺があえて定番を押さえることも無かろうという持ち前のマイナー指向でこのカードに落ち着いた。まあマイナー指向といっても先月買ったDVD-Rドライブは定番直球ど真ん中のPioneer製だったのであんまり守ってはいないが。

 このカード、使用してみるとTVとの親和性が非常に高く、TVをだらだら見ながらたまに適当にキャプチャするという俺のような人間にはおすすめ。但しNECのサポートは極悪らしく、某2chの該当スレッドでは結構叩かれてたりしていた。

 というわけで、これでめでたくわが家のTVはメインPCに変更となり、製造10年目で最近は勝手に休むのでバンバン叩いて強制労働させていた現TVは引退となった(このWebサーバのコンソール画面としては現役)。しかし特にキャプチャするような番組も無かったので、試しに手元のNumberビデオを取り込んだ以外はTVを見ることにしか使っていなかった。

 そんな私が今日初めてキャプチャしたTV番組が、NHKの「にんげんドキュメント」だ。内容は、かつてラグビー日本代表のキャプテンも勤めたアンドリュー・マコーミックが、かつての名門、新日鉄釜石(現在はクラブチームの釜石シーウェイブス)を建て直すというもの。私はこういうドキュメントに本当に弱くて、今日も涙を浮かべながら見ていた。ああ、そういえば、俺が物心ついた頃、ラグビーといえば新日鉄釜石だったなあ。今はラグビー自体が地盤沈下を起こしているしな。Jリーグ発足前はサッカーより人気があったと思ったんだが。

 地盤沈下といえば、北海道の社会人野球も低迷が続いている。かつての5強は姿を消し、3年連続で都市対抗の決勝に進んだのも遠い昔の話だ。そんな北海道の野球チームで私がひそかに応援しているのが室蘭シャークス。元新日鉄室蘭だ。新日鉄つながりだから書いただけ、と言う訳ではない(それもあるけど)。昔親戚がここの助監督をやっていたらしいので。今は何やってるのか知らないけど。あと、私が高校生の時、私の母校を決勝で破って涙を呑ませた北海高校のエース、岡崎投手が所属してるので。岡崎選手、応援してます。決して名前が光師だからという理由ではなくね。

各種ブラウザに対応するということ

 昨日の日記(日付は今日になってしまっているが)を改めて読み返してみると、「ボクってこんなに斜に構えて『モーニング娘。』を見ているの。だからマジヲタと違ってキモくないんだよう!」と言うのを必死になってアピールしているようで、まことに趣深い。

 というわけで(?)、昨日に引き続いて訴求対象をかなり狭めた話題を書いてみる。分野は違うが。

 毎年恒例のMacWorldというMacintoshの展示会がサンフランシスコで行われたそうだ。私は当然そんな企業のイベントなどノーマークだったが、Macフリークの間ではこれらを(特にSteve Jobsの基調講演を)毎回細かくチェックする。新製品のお広めの場だからだ。

 で、今回の目玉はというと、新製品がでっかいPowerBookとちっちゃいPowerBook。新作ソフトが、今後Macの標準ブラウザとなる予定のSafariというWebブラウザ(ただしまだβ版)だった。PowerBookに関してはまだ買い替えの時期ではないのでとりあえずスルーして、問題はブラウザ。現在のMac標準ブラウザといえば、MicrosoftのInternet Explorer for Mac Ver. 5.2(Mac OS Xの場合)なのだが、このブラウザ、とにかくとてつもなく重い。おまけにかなりでかいバグ持ち。とどめにIEの名を冠しているのにWindows版IEとそんなに互換性が高くない。というまさに「ザ・クソブラウザ」。そんな訳で私もMacに関しては色々とブラウザを渡り歩き、現在のChimera Ver. 0.6にたどり着いた。

 そのような状況であるため、私も標準ブラウザがマシな物になるのには歓迎で、このSafariも早速ダウンロードして試用している(この日記もSafariから書いている)。使用感は上々。Webを巡回すると、続々と不具合が発見されているようだが、まだβ版ということを考えるとまずまずの出来ではないだろうか。一番問題である速度もIEに比べると雲泥の差だし(Chimeraに比べると同じ位かな)。

 で、ユーザーサイドとしては歓迎すべき新ブラウザだが、サイト製作者にとってはまたブラウザ間互換性問題に悩まされることになるのだろうと思う。というのも、このSafari、HTMLレンダリングエンジン(HTMLを解釈して画面に表示するソフトウェアの部分)に、KDEプロジェクトのKHTMLという物を使用しているのだ。

 現在、世間一般でもっともよく使用されているブラウザはInternet Explorer。この根幹をなすIEコンポーネント(当然レンダリングエンジンも含む)は現在のWindowsでは標準で入っており(というよりWindows全体の中核部分)、Windows向けのほとんどのタブブラウザもこれを使用している。と言う訳で、ブラウザの動作チェックにはまずIEを用いる。

 で、その他のブラウザだが、かつての王者、Netscapeは、旧ブラウザ(Ver.4以下)と新ブラウザ(Ver.6以上)でレンダリングエンジンが全く違っており、このどちらに対応させるか、もしくは両方対応させるか、はたまたどちらも切り捨てるのか、というのがWeb製作者の最初の関門となる。ちなみに、Linux方面で人気の高いMozillaやGNOME付属のブラウザGaleon、私のMacでのメインブラウザであるChimeraは新Netscapeと同じレンダリングエンジンであるGeckoを使用しているので、新Netscapeをフォローすればこれらもフォローできる。まあ開発順から行けば、まずGeckoを作成して開発者向けブラウザであるMozillaを作り、そのMozillaの体裁を整えてNetscapeが作成されているのだが。

 で、この関門を越えると次に対応すべきなのはMac版IEだと思うのだが、どうもMac版IEはWindows版と同じような物だと理解されている部分があるようで、Mac版IEに対応と銘打ってあるサイトはあまり見たことが無い。

 これらがカバーできれば、次は新興ブラウザであるOperaに対応させたいと思うのが人情だろう。Operaは最速ブラウザを謳うブラウザで、シェアウェアであるが、無料でも問題なく使用可能(ウインドウの一部分に広告が入る)であり、確かVer.6あたりから日本語版も出ているので、今までIEしか使用していなかった人は一度試してみるのもいいかも知れない。そんな訳でこのOpera、徐々にユーザー数を増やしているので、これに対応させるのも無駄ではないと思う。

 この他Mac用にOmniWebやiCabといったブラウザもあるのだが、これらを念頭に置くサイト作成者などいないと思うのでパス。で、今までならここまでが互換性の考慮範囲だったのではないだろうか。そこに登場したのがSafariだ。今までKHTMLを使用したブラウザは多分KDEのKonquerorのみ。レンダリングの正確さと早さについては以前もちらっと評判を聞いたことはあるが、何しろユーザーの規模が無視できるくらいの小ささ、おまけにこれを使うような人たちはいわゆる「わかっている」人が多いので(昨今のLinuxブームを考えればそうとも言えないかも知れないが)、特に問題にはならなかった。ところが、SafariがMacの標準ブラウザとなれば一気にユーザーベースが広がる。しかもショッピングサイトのヘビーユーザーになりそうなMacユーザーだ。商用サイト作成者はこの動作チェックも落とせなくなるだろう。そうなれば、工数を考えても今までチェックされてきたブラウザのどれかは対象から落とされることになりそうだ。真っ先に標的になるのは旧Netscapeだろうな、やっぱり。俺も仕事でやるとしたら落としたいし。CSS周りのバグが多いので。次はMac版IEかな。標準ブラウザの地位から落ちるだろうから。

 なんて書いてきて、結局何が言いたかったかというと、せっかくブラウザも大量にあることだし、このサイトもブラウザ表示チェックでもしようかなあと今考えています、ってことだ。かつて左側のコンテンツ欄にも「表示確認ブラウザ一覧」という項目を設けていたが、ページを作ることなく消してしまったしね。さて、まずはこの無駄に長い日記、ちゃんとSafariから登録できるかな(出来なかったら泣く)。

愛するものを傷つけられると言うこと

改めまして、あけましておめでとうございます。

昨年は仕事、私生活ともに、まさに「停滞」という言葉がふさわしい一年でした。今年は一歩進めて「逃避」へと突っ走りたいと思います。

さて、正月休みもあっという間に終わり、まただらだらと会社に通う日常が戻ってきたわけだが、そんな日常が(一部の人にとって)ぶっ飛ぶニュースが入ってきた。これ。

まちがった。これ。

まあ他の管理人を含めてここを見る人たちのほとんどはスルーするニュースだと思うが、最近「モーニング娘。」を濃いファン(通称「モーヲタ」)のサイトを通じて観察するのが日課となっている俺にとっては大事件。

あ、一応俺の「モーニング娘。」に対するスタンスを書いておくと、誕生当初は、そのアイドルなり損ない(オーディション負け組だし)のグダグダ感と田舎臭さが俺のB級好きな部分にヒットして結構好きだった。ちょうど東京に出てきたときで、同郷が何人かいたのも気になったし。その後無事アイドルへ成り上がり、後藤真希加入で一気に人気になったあたりで「もう俺の時代は終わった」と思って離れた。

その後人数が増えたり減ったりASAYANが終わったりしてかなりどうでもいい存在になっていたが、ある時たまたまあるモーヲタのサイトを見たとき、各メンバーのキャラクタをディフォルメしてネタにした、そのサイトの内容が俺の中で大ヒット、それ以来「モーヲタの視点を借りておもしろがる」というのを基本スタンスに変えて今に至っている。特に後藤真希脱退発表の時に見つけた、アンテナサイトを中心にしたモーヲタ系テキストサイトコミュニティを今では巡回対象としている。

えー、前フリが異常に長くなったが、早い話が今回もこのコミュニティを巡回してこのニュースを知り、それから他のサイトを集中的に見て回ったわけだ。ただ今日は仕事も忙しかったためにざっと眺めた程度だが。で、そこで感じたのは、「なんかやたらと拒否反応があるなあ」ということ。こっちから見れば、紅白出場アイドルと紅白出場アイドルグループを合体させるなんて無茶なことやるなあと面白がってみる程度の事だと思うけどね。これは後藤真希脱退(卒業と書かないと怒られるかな)の時にも思ったけど。

ただいろいろなサイトを読んでいると、どうもモーヲタの世界にはモーヲタコミュニティで育まれた「モーニング娘。」についての物語があり、それが壊されるのに対する拒否反応というのが大きいようだ。先の後藤真希の件にしても、モーヲタコミュニティの中では、後藤よりも同時に発表されたグループ内ユニットの「タンポポ」が再編されてオリジナルメンバーがいなくなると言うことの方が大ニュースだったようだし(このグループは結成、活動の過程が特に物語として愛されていたらしい)。

ふーん、そんなものなのかなあと思いつつTVをつけてみると、漫画家の倉田真由美が「野球の危機」についてインタビューに答えていた。何故こいつが?と思いながらちょっと見てみると、彼女曰く、「女性はルックスで見る」、「野球選手は格好良くない」、「サッカー選手は格好良い」などと言い出したため5秒で電源を切る。

なんじゃそりゃ?格好良ければ何でもいいんかい!そんなバカ女はジャニーズ見ろ!そのコンサート以外は球場に来るな!くらたまsね!

えー、実によくわかりました。好きなものを傷つけられたらどんなに憤慨するかが。これからも精進して他人の心がわかる人間になります(と道徳的に終わってみる)。

でもやっぱり普通の女性は野球だろうが何だろうが顔から入るんだろうな…。男も変わらないしな。あーあ。とりあえずムルアカがんばれ。打倒ボブ・サップ(投げやりに)。

この一年を振り返り気味

 年の瀬ですな。そういえば、クリスマスに関して、楽しみ話ももてないネタもいっさい触れずにスルーしたのがいかにもこのサイトらしい。

 私もbitchと同様、帰省という年末恒例の民族大移動に参加し、現在は実家にいる。札幌は寒い。ええ、寒い。

 先にbitchが実家でのチャンネル争奪について書いていたが、俺の場合、どうもチャンネル権は俺にあるらしく(というより、みんな特に見たい番組が無いため、主張すればあっさり通る)、不本意な番組を見るということはなさそう。

 年末ということで、この一年でも振り返ってみようかと思う。っていっても今年のことなんか覚えてないんだよな。だいたいこの時期の「この一年を振り返る」という番組を見ても、ほとんどが下半期の出来事だしね。まああえていえばカスな一年だったと。年の初めは続けて合コンをやったりして楽しかった気もするけどな。4月を境に仕事でもプライベートでも落ちて行く一方だった。最終的には惰性で流した一年だったと。はっきり言って唯一の明るい話題はこのサイトを立ち上げられたことぐらいではなかったかな。

 とまあ、最後の最後まで愚痴で締めたこの一年、皆さまお世話になりました。来年も、管理人、友人、そしてこのサイトを見てくださる名無しの皆さん、良いネタを提供できるかはわかりませんが、よろしくお願いいたします。

長嶋茂雄の真実

 昨日会社の同期との忘年会を行ったのだが、そこで少し感傷的な気分になってしまった。そんな気分を一新するため、今朝は「ちんちん」と「ちんぽ」の語源の違いについて調べようと手元にある「日本語大辞典」を開いたのだが、どちらも「陰茎」としか書いていなかったので即座に断念。別の項目をぱらぱら開いてみると目に付いたのが「長嶋茂雄」という言葉(この辞典は妙に人名をフォローしている)。この単語をみて、以前から気になっていたことをちょっと調べてみようと思い立った。

 気になっていたこととは、長嶋の「しま」は「島」と「嶋」のどちらだろうか、と言うことである。私は以前(たぶん小学生ぐらいの時だと思う)、ありがちな長嶋おもしろ辞典的な本もしくは雑誌の中で、この秘密について以下のように書いてあったことを記憶している。

 「長嶋は本来『長島』という名字であったのだが、入団時の契約の際、なぜか間違えて『長嶋』と書いてしまい、登録名も『長嶋』になってしまったため、そのまま『長嶋』で通したのだ。」

 もちろん、いくら長嶋といえども、自分の名前を間違えるということは考えづらいし、たとえ間違えたとしても他の人のチェックも入るだろうから何らかの意図があって登録したと考えるのが普通だが、意図はともかく、一応今まではこの説を信じていたのだが、改めて調べてみるといろいろな説があることを知ったのでちょっと挙げてみる。

 この問題についてよくまとめてあるページが、「ダラ球界公式サイト 野球カルト倶楽部」内の「長嶋」か「長島」か?というページだ。筆者は野球四コマで有名な漫画家のなかむら治彦氏。氏の豊富な資料からも結論を導き出すのは難しかったらしく、というより資料をそろえるほどに結論がわからなくなっていったようで難しい。一応氏の結論としては、本名が「長嶋」、新聞や雑誌などでは当用漢字を使うのが原則であるために「長島」を使用、しかし第二次長嶋政権から本人の意向により紙媒体でも「長嶋」に変更、というところのようだ。というわけで私が聞いていた話とは全く違う。

 しかしこの話にも当然諸説あるようで、たとえば98年12月のニュースにはこのようなものがある。このニュースによると戸籍上の名字は「長島」。うーん、戸籍上の名字からして「長島」説と「長嶋」説の2通りがでてきてしまった。さすがミスタG(なんとなく燃えプロ風に)。

 これらの情報を元に、私なりに予想を立ててみようと思う。私の予想では、戸籍上は「長島」。登録名は「長嶋」。紙媒体では当用漢字の規定のため表記に揺れがある、とこういうところだろうか。どうも「戸籍が長嶋」説の方が有力のようなので間違っている可能性も高いが。

 まあこんな無関係な人間の分析よりも、一茂氏や三奈さんから聞いた方がよいのだろうが(本人はちょっと信用できない)。

 このように、人の名前もちょっと追っていくといろいろとおもしろい事実が浮かび上がることがあるだろう。同じ野球の例では、たとえば元読売・横浜の駒田徳広氏は、小さい頃から「とくちゃん」と呼ばれていたために自分でもすっかり「とくひろ」だと信じ込んでいて、入団時も「とくひろ」として登録していたが、改めて戸籍を調べると「のりひろ」という読みだったことを初めて知った、という話がある(参考リンクなし。俺が聞いた限りの話)。登録名も後に「のりひろ」に改めている。卑近な話だと、私の母親の名前「恵子」が、実は旧字体の「惠子」だったということを数年前に戸籍をチェックして初めて知ったし、中学時代、友人に「自分の名字にある「原」という字は、戸籍に書き込むときに上の点を親が入れ忘れたために、正式には上の点がない字なのだ」という話を聞いたこともある。あなたも一度戸籍をチェックしてみてはどうだろうか。