灰の記憶 ★★☆☆☆

ナチスドイツの強制収容所で大虐殺の手伝いをしていたユダヤ人の話。
この映画はストーリーの構成うんぬんの前に不自由なことが多すぎる。まず一つ、多くの観客がありきにしてしまっているからやってしまうのかもしれないが、第二次世界大戦のドイツあたりを扱った映画の場合はオールキャストドイツ語なりなんなりを話せるようにしろバカ。ハリウッドスターは英語しか話せんというのならドイツとかハンガリーのそのへんのスターを使えハゲ。日本映画に例えると、「顔がまあまあ似てるから」という理由でカンボジアのポルポトの映画を「日本人が日本語で」やると絶対おかしいだろう。いや時代設定やテーマの背景に関して言語というものはすげえ大事だと思うぞ。
二つ目にどうも冒頭から内容がわかりにくい、いや自分英語は話せんがお陰様で日本語英語教育をばっちり受けてきたもんで断片的にワードは理解できる、それにしてはこの字幕おかしくねえか、第一言葉が少なすぎると思い、幸いDVDだったので好きではないが日本語吹替で最初から見てみると結構字幕と吹替が違っている。吹替の方がずいぶんディティールまでフォローしていて、その後「吹替+字幕有り」で見ても、ずーーーーっと字幕がクソ。例えば「彼はどこ人」とか「どういうポジショニングにいる」とか肝心な部分が省略されていて、吹替と字幕ではバルセロナとラージョバジェカノぐらいの差がある。
ストーリーに関してはテーマがテーマだけにかなり重い。ラストにハッピーやら精神的な着陸ポイントなんてない。テーマ通りに重い感じで後味悪く終わるだけだ。そりゃ実話を元にしてるんだからねじ曲げはいかんが、「だからどうした」としか思えない。正直個人的にはこのユダヤ問題もそうだが中東とか朝鮮とか、過去にどさくさにまぎれて「やっちゃった」ことはもう全部チャラ、そんなことよりみんなでキャバクラ行こうぜーてな感じに世の中がならんかなと思ってじっと待ってる。
なるわけねえか。

暁のサンタマリア

リーガのドサ周りを見に行って来た。
8月1日@国立競技場 FCバルセロナ – 鹿島アントラーズ

当然ロナウジーニョが一番歓声多かったし、それ相応の変態ドリブルや変態パスを見せてくれてかなり楽しかった。最高すぎた。

去年はVバルデスにポジション奪われて終わったトルコの大先生ですが、今年も残るつもりなんだろうか。俺的には絶対こっちがいいと思うけどなあ。

コーナーはファンブロンクホルストが蹴っていた。今期はシルビーニョ加入で元アーセナル同士の左SB争いorコンビである。

こういう場面がたくさんあったということはそれだけゴールシーン、エキサイティングなシーンが多かった。スコアは5-0だった。逆にプジョルあんま見れなかったなあ。

ユーロの活躍が功を奏したのか、ラーション大先生がベテランながら新加入。トップは左からジュリ・ラーション・ロナウジーニョという最強すぎるおもしろアタッカーで構成されていた。
8月4日@国立競技場 バレンシアCF – 鹿島アントラーズ

試合前の練習段階で、この写真のアルベルダとアイマールが二人だけ先にグランド周りを何周もランニングしていた。ということは、試合に出る気はないという意思表示だった。

油に切られた漢、ラニエリ師匠が佇んでいる。それだけで結構様になった。

スペインのチームは今回のドサ周りで見た限りどこもこのロンドを重視している。クライフの影響なのだろうか。

ユーベから来たディバイオは、同じイタリアから来たフィオーレと共に現時点でほとんど機能していなかった。ミスタとのコンビはまだまだ・・・というか2トップでやるのか?

この先生が個人的には来た中で一番見たかったので十分。
バルセロナ
両ワイドから思い切りよく大胆に攻めるバルセロナのサッカーは素晴らしく、そのアクセントとしてロナウジーニョがかなり機能していた。目立ったのは攻撃時FWがワイドに開いた際に、ロングレンジの強くて長いパスが正確であること。そしてそのパスが通った場合、オートマチックに必ず逆サイドのスペースに誰かがつっこんで厚みを増す。テクニックがある分プレッシャーに対して余裕がある。前日に行くのを決めたにしては、見れて良かった。
バレンシア
ヴィセンテ・アジャラ・マルチェナ・バラハ・ファビオアウレリオは来日せず+アルベルダ・アイマールは怪我で写真撮られに来ただけ、という来日状況がまず非常にけしからん。一番見たかったアジャラ大先生はオリンピックに徴兵され、このチームの肝であるDFにはカンヘレみたいな名前のやつが危なっかしいシーンを連発、これが組織ディフェンスで名をなしたバレンシアかと思うほどダメだった。要するにバレンシア的にこのドサ周りはまだセレクションの段階なんだな。
さらに攻撃陣は後半真ん中ぐらいから右サイドでルフェテが走り回るまでかみ合わず、それまでは攻撃するにしても単発で突っ込むぐらいで、その際のFWミスタ・ディバイオはコンディションが良くないのか鬼っぷりが発揮できずこちらもダメ、人を誘って行った割には非常に申し訳ないことをしたと思った。
そもそもバレンシアとは野球で言えばたとえはおかしいかもしれんが井原西武みたいなもので、野球全く見ない人に井原西武と去年の星野阪神見せた場合どっちが後味いいかよく考えるべきだった。・・・でもなあ、チケット取る時にはロナウジーニョよりアジャラ先生を見てえなあという思いの方が強かったんですよ。まあ「リーガのなんか変なチーム見た」ということで勘弁してくれ。

破戒無慙八月

サーバーの時間たぶん30分ぐらい早いぞ。確認お願い。
eastern youthが久々にアルバムを出す。
DON QUIJOTE
2004.8.4 ON SALE
¥3,000(税込)
¥2,857(税抜)
商品番号:KICS-1097
・街はふるさと
・JET MAN
・DON QUIJOTE
・暁のサンタマリア
・矯正視力〇・六
(アルバムヴァージョン w.小谷美紗子)
・敗者復活の歌
・安手の仮面と間抜けた男
・夜更けと蝋燭の灯
・大東京牧場
・街灯に明りが灯る前に
・窓辺
8/4にリリースされます『DON QUIJOTE』ですが、
何と18種類に及ぶポストカードを製作いたしました。
「オリンピック編」「東京名所編」「ROCK名盤編」
(各6種類づつ)
お店によって種類が違いまして、その中でどれか1枚が
皆様のお手元に届くと思われます。
はっきりいって、メンバー体張りましたです。
また、そのポストカードに記されているキーワードを頼りに
クイズに正解なさった方の中から、抽選でメンバーによる
“家内制手工業製品”をプレゼントいたします。
お楽しみに!

http://www.spaceshowertv.com/program/special/index.html#eastern
SSTV eastern youth SPECIAL 8/8(日)21:00~22:00

SAY IT LOUD

背番号でプレイスタイルが限定されるわけではないが、やっぱモリエンテスが4番てのはおかしなことで、大体4・5番あたりは所謂ボランチの選手が背負うのがしっくりくる。
11番でいいじゃねえか。しかしヴィエラの移籍がありきみたいな話し方されていたが、やつは裏切らない。ロンドンとフレンチコネクションに大満足だ的な事も以前語っていたし、もう出ていくこともないだろうということで確か代理人契約やってないし、何より現在不動のキャプテン、やつだけはガチで出る事はありえねえ。

世界・自由・アメリカ

オンセ・カルダスに続いてギリシャ?守備がモダンサッカーの証?ねーよ。それはねえ。
今年のインターコンチはポルト – オンセ・カルダスという超絶に地味な組合せであるからして、おそらくチケットそのものの値段も下がり、チケット争奪戦もないであろうからそれを前提にオンセ・カルダスの見所メモ
基本的には守備を前提としたチームである。よってホームが圧倒的に強く、ポルトとの一発勝負ではどうなるかはわからん。
注目選手
1,GK エナオ
イギータを心の師としてそうなおもしろキーパー。ゲーム中に奇行に及ぶ事も数回。今時あり得ないパツンパツンの短パンがその意気込みを表現していて楽しい。近年希に見る、ブルゴスタイプの期待のおっさん。
2.8番 バレンティエラ
オンセの攻撃を組み立てるのはこの人。ボールが持てるし、オンセの武器であるセットプレイはこの人いないと意味がない。
3.その他攻撃陣 エルキン・ソト アルカサール

Here Comes Your Man

江夏は21球だけじゃなかった。
オールスター9連続三振もあるが、長いシーズンの間に残った逸話として昭和43年(阪神入団後2年目のシーズン・20歳)の王との対決で残した401奪三振は現代では考えられないような強烈な話だ。
この前年江夏はルーキーイヤーとしては素晴らしい記録を残したものの、後の大投手としては普通の成績だった。それもそのはず、この頃江夏はプロ野球選手のくせにストレートしか放れなかったのである。そして2年目のキャンプ、林義一コーチからピッチングフォームの矯正とカーブを教えられ、後の江夏のベースができあがった。
43年シーズン終盤、当時の奪三振記録更新がかかった巨人とのダブルヘッダー、優勝争いの中江夏は王の第二打席目に353個目の奪三振を奪った。ただ前日マスコミに出した「ライバルである王から奪三振記録の354個目を奪う」との公約を遵守するため、王の第三打席までの一巡を、三振なしの打たせて取るやり方で凌いだのである。
そして王の第三打席、江夏は思い通りのピッチングの組み立てができ、4球で王から三振を奪い記録を達成した。すげえ。しかも自らサヨナラヒットで締めくくった。
結果後当時の大リーグ記録も上回る、401奪三振を達成したのです。

Sheepdog

ファミコン生誕20周年を記念して、2003年はレベルXというファミコンを芸術対象と位置づけた展覧会が催されたし、それに合わせた図録やコンプリート本(4,600円で迷った挙げ句見送った)が発行されたり、結構色々あったが最近目に付くのがグッズである。
このまえゲーセンに行ったときも、カプセルに紙が入っていてそれをつかむと紙に書いてあるものをくれるクレーンゲームの景品が初代ファミコン本体型の目覚まし時計で、欲しいと思ったがそれ系はものすごくへたくそなのでやめておいた。
http://www.butsuyoku.net/shokugan/famicom/
オリンピックにあったガチャガチャにて2,000円でファミリーベーシック以外(シークレットの■ボタンも運良く)ゲット。
http://www.dydo.co.jp/campaign/club_dydo/line.html
これはキャラクターグッズとして見てもクオリティ高い。特にファミコン電卓とパックマン時計はかなりそそられるが300+500ポイント必要と言うことは、120円換算でジュースで3.6-9.6万。ないね。ヤフオクでどうにかしよう。
WDTだな またね

カレーライスのうた

シーズンを振り返る2~UEFA CL~

ずいぶん昔のことのようにも感じるが、それもなにも優勝チームの監督である(であった)モウリーニョが早々にアブラモビッチに見初められチェルシーにin・必然ラニエリout、そのラニエリはUEFAカップ優勝チームのバレンシアにin、必然ラファベニテスoutという堂々巡りが起こったためで、つーかストーブリーグての早すぎ。

モウリーニョは元々通訳で、その通訳時代に現ニューカッスルのボビーロブソンやらかつてバルサやアヤックスを率いた戦術大好きっ子のファンガールの下にいただけに、自身もかなりの戦術・戦略家だと言える。実際ポルトを見てみると際だったタレントは強いて言うとデコぐらいで、世界的に有名な選手は数えるほどだ。

モウリーニョは両SBに速くて対人に強い選手を配置し、CHに何でも出来るコスティーニャとマニシェ、前目の選手はカルロスアルベルトとマッカーシー(デルレイ)を軸に、試合の流れでタイプの違うヤンカウスカス・アレニチェフを使い回す感じだった。タイプとしては準決勝で当たったデポルティーボに似ているが、デポルほどサイド攻撃丸出しではなく、その分CHやSBの役割もかなり多様で、要はなんでも受けられる感じがした。

ディフェンス面では戦術家らしく、最終ラインはなるべく高い位置をキープ、相手FWの動きよりも我のライン重視といった感じで果敢に紙一重の所でオフサイドを狙っていく方法を取っている。面白いのはラインのコントローラーが特に決まっているわけではなく、ディフェンス全体が相手の動きを読んで流動的に動くようにやっていることだった。確かにこうすることが最も効率がいいが、これには相互の理解とトライアルアンドエラーの積み重ねが必要となるはず。それがこのUCLでピークに持って行けたのはすごくいい塩梅だった。

時間です 続きはまた

Mykel And Carli

シーズンを振り返る1~プレミアリーグ~

アーセナルが38試合を無敗で優勝し、百数十年ぶりにシーズン無敗記録を作った。しかもかつての記録が22試合だったころのものなので、その記録が驚異的なものだということがわかる。確かに今シーズンもアーセナルは強かったし、アンリ・ピレス・ヴィエラのコンビネーションは今が絶頂なのかもしれない。

ただしキーパーはレーマンだったし、トゥレがなんとかはまってくれたもののCBは開幕当初穴とされていたので、この無敗記録はかなり運も作用していたと思う。記憶に残るものとしてはアウェイのユナイテッド戦(キーオンが出場停止になった試合)は終了間際のファンニステルロイのPKが外れたことが今になれば奇跡的な引き分けだったし、いくつかこれが入れば相手の決勝点となるようなシュートがうまいことゴールポストに当たるシーンも多かった。それだけトップリーグでの無敗(同じくセルティックも無敗を続けているようだがあそこはリーグ自体が2強でガチ)はミラクルであり、偉業だと言うことだ。

2位はチェルシー。開幕当初はオイルマネーで集めた選手が話題になり、同時に結果も残して唯一アーセナルと中盤まで優勝争いを演じたのは見事だった。ただその移籍組は、最も活躍すべきダフ・ヴェロンが怪我で長期離脱、最初の頃ははまっていたムトゥが段々下火になり、結局まともに使えたのはマケレレぐらいのもので、最終的には昨シーズンのメンバーの奮闘と熟成で2位とCLベスト4という結果を残したのは皮肉な感じだ。いずれにしろこの油チームは3年をめどに結果を見るべきだろう。来期ラニエリいたらの話ね。

3位はマンチェスター・ユナイテッド。こちらも油ほどではないがベッカムマネーでCHを厚めに構成し、右はCロナウドを起用する賭けが結果的には失敗したと言えるだろう。Cロナウド自体は当初リーグ自体の雰囲気になじめず、一人こねくり回して持ちすぎる場面も多かったが、段々とプレミアのスピードに慣れてフィットしていったと思う。問題はベッカムに変わり入ったCHのクレベルソンとジェンバ2が結局フィットしなかったことだ。またリオ離脱の後の数試合、代わりに入ったブラウンが不調の時に落としたゲームもかなり影響した。そういう意味ではこのチームも来期が楽しみではある。

以上上位3チームだが、今期のプレミアリーグの特徴として、アーセナルが突出したと言うよりも他がダメすぎたというのがある。上3つにニューカッスルとリバプールはせめて絡んで欲しい。