注目チームを書きながら気付いたことは、どこのチームでもなにかしら不安な点があるということ。本大会前の親善試合はナーバスになるだろうし、あまり参考にならないとは言え、マッチメイクに各国の思惑が垣間見える。
過去の実績や現在のコンディションなど少ない情報の中でなんとか予想をするので、それぞれのストロング・ポイントとウィーク・ポイントを両天秤にして、相対的な優勝候補を絞っていくようにした。そのなかで、最も不安が少ないチームがやはりブラジルだった。ウィーク・ポイントは超攻撃的布陣の弊害とも言える守備の不安なんだが、それを十分補える攻撃力が今大会のブラジルにはある。
次点はイングランド。こちらはブラジルと対照的に、バックアップも含めて守備陣が強固である反面、オーウェン・ルーニーの怪我で攻撃のストロング・ポイントを失ってしまった。もちろんジェラード・ランパードはパーフェクトなCHだが、やはりFWの替えはきかない。
でアルゼンチン。代表メンバーが発表されるまでは、正直優勝候補ナンバー1だった。が書いたとおり、人選になにか得体の知れない大人の事情を感じてしまう。しかしなんと、ここにきてメッシ復活。期待は持てる。
最後にやはり外せないのは、開催国のドイツだ。単純にチーム構成だけ見れば難しいし、最早ドイツ国民さえ見放し気味、GL突破できればそれでいいよと言ってはいるが、逆に突破したらしたでかなり盛り上がると思う。ブンデス・リーガの最近の盛況ぶり(確か観客動員総数は世界一)と、客席とピッチが近く一体感の持てる立派なスタジアム、前回大会の韓国ベスト4の要因が、審判のテンパリも含めて「ホームの雰囲気」だったことを忘れてはいけない。
◎ブラジル
○イングランド
△アルゼンチン
▲ドイツ
投稿者: bitch
Group H
スペイン
ウクライナ
チュニジア
サウジアラビア
【注目チーム:スペイン】
監督 ルイス・アラゴネス
GK イケル・カシージャス GK サンティアゴ・カニサレス GK ホセ・レイナ DF ミチェル・サルガド DF DF カルロス・マルチェナ DF カルレス・プジョル DF アントニオ・ロペス DF セルヒオ・ラモス DF ファニート DF パブロ・イバニェス |
MF アルベルダ MF シャビ MF レジェス MF アンドレス・イニエスタ MF シャビ・アロンソ MF マルコス・セナ MF ホアキン サンチェス MF セスク・ファブレガス |
FW ラウル・ゴンサレス FW フェルナンド・トーレス FW ルイス・ガルシア FW ダビド・ビジャ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWラウル(ビジャ) FWF・トーレス MFレジェス MFルイス・ガルシア (ホアキン) MFアルベルダ MFシャビ・アロンソ (セスク/イニエスタ) (チャビ) DFペルニア DFミチェル・サルガド (アントニオ・ロペス) (セルヒオ・ラモス) DFマルチェナ DFプジョル (パブロ) (セルヒオ・ラモス) GKカシージャス |
別フォーメーション:4-3-3 FWF・トーレス(ラウル) FWビジャ FWルイス・ガルシア (レジェス) (ホアキン) MFセスク MFシャビ・アロンソ (イニエスタ) (チャビ/M・セナ) MFアルベルダ (イニエスタ) DFペルニア DFミチェル・サルガド (アントニオ・ロペス) (セルヒオ・ラモス) DFマルチェナ DFプジョル (パブロ) (セルヒオ・ラモス) GKカシージャス |
やたらと括弧書きが多いのはそれだけタレント揃いということでもあるし、組み合わせによって違った展開が期待できるということでもある。例えばレジェス/ホアキンというサイドの組み合わせならえぐってのクロスや突破が期待できるし、ビジャ/ルイス・ガルシアなら中に切り込んでフィニッシュという形が期待できる。中盤であればチャビ/セスク/シャビ・アロンソといったパスでの展開が面白味を加える組み合わせ、アルベルダ/イニエスタといった総合的に優れたプレイヤーの安定感ある組み合わせなど、なんか色々考えられてそれだけでも楽しい。
基本4-4-2でいくだろうが、中盤からの展開を重視するのであれば別フォーメーションのような4-3-3も考えられる。特に中盤ではディフェンスラインの前に一人守備専のMFを置くという、バルセロナやアーセナルが取ったようなシステムもあり得るし、中盤3枚がフラットに存在し攻撃も守備も行うというやり方もあるだろう。
優勝はやっぱ今回も難しいだろうなあ。確かに満遍なくいいプレイヤーが揃っているが、他の優勝候補に比べてこれといったスーパーなプレイヤーに欠ける部分はあるし、かといって組織力があるかというと、実質独立した地域が便宜上(地理的にピレネーでふさがれてるから)集合したに過ぎないスペインという国で強固な結束が発生するかというと謎だ。
【順位予想】
1位:スペイン
2位:ウクライナ
サウジはまず無し。アジア枠減りそう。1位はこの中ではタレント揃いのスペインで。迷うのは2位争いだが、んんーーーーー、かなり微妙。一般的には即答でウクライナかもしれんが、2004/2006アフリカネーションズカップで見せた、アフリカらしからぬ組織的なチームは魅力的であるし、ドス・サントスとジャジリは結構決定力ある。一方ウクライナはシェフチェンコ+ディナモ連中という強みはあるし、デンマーク・トルコ・ギリシャが同グループでの欧州予選トップ通過はまぐれではない。それに、個人的に俺はウクライナを強く応援したい。その理由は「ディナモ-ナチスに消されたフットボーラー」というノンフィクションを読めばよくわかると思う。
んーーーーーー迷ってウクライナで。
Group G
フランス
スイス
韓国
トーゴ
【注目チーム:フランス】 監督 レイモン・ドメネク
GK ミカエル・ランドロー GK ファビアン・バルテズ GK グレゴリー・クペ DF ジャン・アラン・ブームソン DF エリック・アビダル DF ウィリアム・ギャラス DF ミカエル・シルベストル DF リリアン・テュラム DF ガエル・ジベ DF ウィリー・サニョル DF パスカル・シンボンダ |
MF パトリック・ヴィエラ MF クロード・マケレレ MF フローラン・マルダ MF ビカシュ・ドラソー MF ジネディーヌ・ジダン MF アルー・ディアラ MF フランク・リベリ |
FW ジブリル・シセ FW シルバン・ヴィルトール FW ティエリ・アンリ FW ルイ・サハ FW ダビド・トレゼゲ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWアンリ FWトレゼゲ (ヴィルトール/サハ) MFジダン(ドラソー) MFドラソー(マルダ) MFヴィエラ MFマケレレ(ディアラ) DFアビダル DFサニョル (ギャラス) DFギャラス DFテュラム (シルベストル) GKバルテズ |
「引退する。 これが最終的な選択だ。」ジダンの早い決断がフランス代表に及ぼす影響は大きいだろう。「国のため」「ビッグチームでプレイしたい自分のため」など漠然とした野望に比べ、「自分が好きな、あるいは頼もしい、尊敬すべき他者のため」という思いがチームに統一されれば相当大きなモチベーションとなる。自分よりも他人(友人・家族)のために力を発揮する方がより良く作用するのは身の回りでも実感することだ。
ただこのチームを指揮するのが、ネタ監督ドメネクというのはかなり気がかりである。バルセロナで活躍したジュリが外されたことは大きく報道されたし、その他にも性格の不一致から早期にピレス・ミクーを切っている。さらにGK問題はドイツ以上に深刻だ。今シーズンリヨンで素晴らしいプレイをし続けたクペではなく、ジダンとの兼ね合いからバルテズを正GKに指名した。この二人は生年は同じであれ、現段階ではクペの方が成熟期にあるのは明らか。クペもこれには全く納得できないと言うことで、レーマンとカーンのような表面上の協力体制も出来上がっていない。これで万一バルテズが凡ミスで失点するようなことがあれば目も当てられないほど悲惨だ。
また引退試合となるジダンを含め、彼と共に長年代表を引っ張ってきたメンバーがそのままスタメンを張るというのもどうなんだろう。シーズン終盤のマケレレの落ち込み方はひどかったし、守備的なバックアップにはディアラがいるので良いとして、攻撃的なオプションにマルダ・リベリしかいないというのは質的に不安な部分だ。
優勝予想だが、最初に書いた「ジダンへの自己犠牲精神」がメンタルな後押しとなれば結構いい線行く気もする。ただし、バルテズが凡ミスして「ほら~やっぱり~」的な雰囲気が醸し出された場合、無下に崩壊する可能性もまたあるだろう。ただしアンリ・ジダン・ヴィエラと言ったタレントはブラジル等優勝候補と見劣りすることはない。案外組み合わせの妙で決勝行ったりなんかしたりして。
【順位予想】
1位:フランス
2位:韓国
グループリーグの段階でスタミナ切れを起こすことはなかろうということで、1位は順当にフランス。2位は韓国/スイスの争いになるだろうが、アドフォカート招聘後、水の合うオランダ式4-3-3が結構はまってる韓国が意外にすんなり抜けると予想した。前回大会では開幕6ヶ月前から下準備し、フィジカルで他国を圧倒してのベスト4進出という立派な成績を残しただけに、それが形骸化していないか見る機会でもある。J2時代のサンガにも在籍したパクが今やユナイテッドのスタメン。しばらくは韓国主導でも良いから、なんとかアジアの枠確保のためにも(他が期待薄だし)ここは突破してもらいたい。
Group F
ブラジル
クロアチア
オーストラリア
日本
【注目チーム:ブラジル】 監督 カルロス・アウベルト・パヘイラ
GK ジダ GK ホジェーリオ・セニ GK ジュリオ・セーザル DF カフー DF ルシオ DF フアン DF ロベルト・カルロス DF シシーニョ DF ルイゾン DF クリス DF ジウベルト |
MF エメルソン MF カカ MF ロナウジーニョ MF ゼ・ロベルト MF ジウベルト・シウバ MF エジミウソン MF ジュニーニョ・ペルナンブカーノ MF リカルジーニョ |
FW アドリアーノ FW ロナウド FW フレッジ FW ロビーニョ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWアドリアーノ FWロナウド MFロナウジーニョ MFカカ MFゼ・ロベルト MFエメルソン DFロベルト・カルロス DFカフー DFルシオ DFフアン GKジダ |
別フォーメーション:3-5-2 FWロナウド FWロナウジーニョ MFカカ SHロベルト・カルロス SHカフー ——————————— MFゼ・ロベルト MFエメルソン DFエジミウソン DFルシオ DFフアン GKジダ |
クアルテット・マジコは実現するのか。ブラジル国民ならずともサッカーファンであれば期待を込めて色んな思いを巡らしているだろう。マジコ+両サイド馬鹿上がりの超攻撃的なブラジルは見たいけれども、それだと守備が崩壊する不安があるというのが議論の材料。ブラジル人であり日本人的な謙虚さを併せ持つマリーニョさんは、FOOT!において別フォーメーションのような布陣を提唱していた。つまり、両サイド馬鹿上がりするのであればそれらのカバーをボランチの1枚が担当すると。攻撃にスーパーなプレイヤーが数多いブラジルだからこそできる役割分担、前は守備の負担を負わない代わりに攻撃の一切を担うし、後ろのルシオはバイエルンでやるようにかっちょいいドリブル突破を絶対にしない。
結局(スタメンの形を)どちらでいくのかというのはパヘイラの性格やこれまでの結果が判断材料となるだろう。「マジコが実現したのは1試合しかない」とは言え、これはロナウドの怪我等もありフォーメーションだけ見ると伝統の4-4-2を踏襲している。それでもなお卓越した個人技でコンフェデ優勝、南米予選トップなど実績を上げているので、個人的にはマジコは頑なに維持すると思っている。
直前のテストマッチも、スイスのルツェルン地方選抜・ニュージーランドと、他の優勝候補に比べて明らかに調整の意味合いが強い。つまりこれらである程度マジコスタイルを固める意図があるのではなかろうか。
ただ当然交代はあるわけで、その過程で後半中頃から別フォーメーションになったりすることはあるだろう。超絶な攻撃に魅力があるチームだから、前半で勝負を決めあとは控え(つっても別の国ならスタメン確定の人材ばかりだが)に任せるやり方もあるだろうし、ここ一番にフリーキックで一点欲しいときはジュニーニョ、ヒカルジーニョなど切り札も用意してある。
優勝はブラジルで決まり。一般人から専門家まで一様にそう言うだろう。優勝予想はある意味「ブラジルが優勝する」という事が前提になっている。ここは素直に、穴を見つけるのが馬鹿らしくなるぐらいガッチガチに攻撃でねじ伏せての優勝を期待しよう。
【順位予想】
1位:ブラジル
2位:クロアチア
俺は日本人であるから、気持ちだけなら当然日本にはグループリーグを突破してもらいたい。別にナショナリズムどうこうではなく(日本ではそんなにナショナリズム教育が熱心でないし)、日本人に一番身近なプロリーグがJリーグであり、そのJリーグに所属する、あるいは通過した、よく知ってるプレイヤーがいっぱい出るチームが日本代表だからだ。それこそ中田英なんてベルマーレ時代(野口とかベッチーニョとかいた頃)大好きだったし、HSVの試合を見る時後半からしか出ない(あるいは使われない)とわかってても高原の登場を期待している。今シーズンの唯一の得点シーンもちゃんと見てたし。
でも残念ながら、俺は盲目的な、あるいは俄かな「日本代表サポーター」にはなりきれなかった。性格的に。もちろんサポーター行為がもたらす高揚感や情熱は端から見ててもわかるし、正直あそこまでサポーターになれる気質の人々がうらやましい時もある。いや皮肉とかではなくて。なので、日本代表は気になるチームではあるけれども、やはり32の中の1つでしかない。
日本に対する弁明を書いたところで予想に移ろう。1位は上に書いた理由から、優勝に一番近いのがグループ1位であるということで問答無用ブラジル。2位は残念ながらこちらも問答無用でクロアチアになるだろう。個人の質、プレイするリーグ、チームの出来、監督のヴィジョンなど色んな面から比べても、クロアチア、オーストラリア、日本ではかなりの差があると感じる。
クロアチアは直前になって息子クラニチャルへの不安が高まり、チーム自体のコンディションも悪そうだが、これがピーキングの都合だとすると却って不気味でもある。オーストラリアは主力の怪我人が続出しているが、元々フィジカルの強さが特徴であるからそれも次第に取り戻してくるだろう。
また日本人が日本代表のGL突破を予想する際は、通常日本代表目線で発想を展開する。例えば「初戦のオーストラリア戦には何とか勝つか引き分け、勝負はクロアチア戦、ブラジル戦は仲良しこよしでできればいいね」なんてありがちな発想だ。ただこれ視点を変えてみると、GL突破の勝ち点予測を1-1-1(1敗はブラジル戦)の「勝ち点4」とした場合、日本が対戦する国は「勝ち点3」を相対的に取りやすい相手として日本を想定するだろう。つまり、日本の思惑はどうあれ対戦相手すべてが日本戦こそ一番力を入れている試合だと見ることも出来る。こうなると尚更きつい。
最早これは「他人の芝生は青い」という段階でもない。ネタ監督の集大成を見届けよう。
Group E
イタリア
ガーナ
アメリカ
チェコ
【注目チーム:チェコ】 監督 カレル・ブリュックナー
GK ペトル・ツェフ GK ヤロミール・ブラゼク GK アントニン・キンスキー DF ズデネク・グリゲラ DF パベル・マレス DF マレク・ヤンクロフスキー DF マルティン・イラネク DF トマス・ウイファルシ DF ダビド・ロゼフナル |
MF トマス・ガラセク MF ロドスラフ・コバチ MF ウラジミール・スミチェル MF カレル・ポボルスキー MF トマス・ロシツキ MF パベル・ネドベド MF ダビド・ヤロリム MF イリ・スタイネル MF ヤン・ポラク MF ヤロスラフ・プラジル |
FW ヤン・コラー FW ウラティスラフ・ロクベンツ FW ミラン・バロシュ FW マレク・ハインツ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWコラー FWバロシュ MFロシツキ MFネドベド MFポボルスキー MFガラセク DFヤンクロフスキー DFグリゲラ DFウイファルシ DFロゼフナル GKツェフ |
前回大会のプレーオフで内部崩壊のごとく敗れ去ったチェコは、ブリュックナー就任後ほぼ固定メンバーで戦い欧州予選でもそこそこの成績でプレーオフへ。そこに御大将ネドベドが帰ってきてようやくピースが固まった感じだ。バックアップを含めてみると優勝は流石に難しそうだが、スタメンのユニークな面子は単純にサッカーファンの興味をそそる。
不安なのは、コラー、ネドベド、ポボルスキー、ガラセクといった世代的に一つ上の連中のコンディションだ。特にコラーはブンデスの終盤に復活したとは言え、このチームはコラーのポストが前提に作られているようなものだろうから、彼の怪我明けコンディションがかなり重要となってくるだろう。またミランで飼い殺し状態のヤンクロフスキーも、これまで見た限りすごく良い選手なのに今シーズンはほとんど出番がなかったので、本大会での出来はどうなのかも気になるところだ。
あとロシツキね。あんだけアトレチコ、アトレチコと騒がれながらなぜかアーセナルへ。こうなれば話は違くて一人のプレイヤーとして応援しよう。
【順位予想】
1位:チェコ
2位:アメリカ
モッジを中心とした審判決定への介入等、数々の不正行為が明らかになったイタリアサッカー界。有力クラブも軒並み嫌疑がかけられ、「代表とは関係ねえよ」と表面上言いつつもやっぱ心理的な影響は相当大きいと思う。だって、正GKブッフォンまで事情聴取されてるんだから。そういう意味でこのグループはイタリアとの試合日程が結構重要になってくる気がする。イタリアは順番にガーナ・アメリカ・チェコと右肩上がりで厳しいチームと対戦するので、初戦ガーナ戦がどうなるかが肝ではなかろうか。記憶ではこれまでイタリアのワールドカップGL敗退は無い。それは所謂「カテナチオ」、GLではガチガチ守備で勝ち点を積み重ねるやり方を踏襲していたからだ。ところが今回はやたら攻撃的だと言われている。このへんがどう影響するか。というわけでうやむやのうちにイタリアが沈み、タナボタ形式でアメリカが行っちゃうと予想しておこう。もしイタリアがなんとかGL突破できれば、そのまま優勝もある。
Group D
メキシコ
イラン
アンゴラ
ポルトガル
【注目チーム:ポルトガル】 監督 ルイス・フェリペ・スコラーリ
GK リカルド・ペレイラ GK キム GK ブルーノ・バレ DF パウロ・フェレイラ DF ミゲル DF リカルド・カルバーリョ DF フェルナンド・メイラ DF マルコ・カネイラ DF リカルド・コスタ DF ヌノ・バレンテ |
MF プティ MF コスティーニャ MF ティアゴ MF マニシェ MF ウーゴ・ビアナ MF ルイス・フィーゴ MF デコ MF クリスティアーノ・ロナウド MF シモン・サブローサ |
FW ルイス・ボア・モルチ FW パウレタ FW ヌノ・ゴメス FW エルデル・ポスティーガ |
基本フォーメーション:4-2-3-1 FWパウレタ(ヌノ・ゴメス) MFデコ(シモン) MFC・ロナウド(シモン) MFフィーゴ MFマニシェ (ティアゴ) MFコスティーニャ DFヌノ・バレンテ DFパウロ・フェレイラ (パウロ・フェレイラ) DFリカルド・カルバーリョ DFフェルナンド・メイラ GKリカルド |
このチームに関していろいろ書けるほどチーム事情を知らないと言うか、思えば欧州予選の試合を1つも見ていないので(なぜか最近のテストマッチもあれだけあるのに1試合も放送されない)、代表チームの紆余曲折に関して全く知らない。というわけで、メンバーをざっと並べたところなんか豪華じゃん、てだけです。そういう意味の「注目」です。すいません。アンドラーデどうしたんだ?
【順位予想】
1位:ポルトガル
2位:メキシコ
なぜかメキシコは組み合わせ抽選でシード国扱いになってたが、このグループで軸となるのはポルトガルのように見える。イランはカリミやマハダビキアの活躍をみたいし、アンゴラはなんか雰囲気的に凄惨な内戦をくぐり抜けてきた国家臭出してくるしで、それぞれ捨てがたいが、コンフェデでの強さをみるとやはり勝ち抜けるのはメキシコかなと。
今調べたらやっぱアンゴラ内戦明けじゃねえか。しかも独立前ポルトガル領・・・・。なんかあるかあ~???
Group C
アルゼンチン
コートジボワール
セルビア・モンテネグロ
オランダ
【注目チーム:アルゼンチン】 監督 ホセ・ペケルマン
GKロベルト・アボンダンシエリ GK レオナルド・フランコ GK オスカール・ウスタリ DF ニコラス・ブルディソ DF ガブリエル・ミリート DF ファン・パブロ・ソリン DF ファブリシオ・コロッチーニ DF レアンドロ・クフレ DF ロベルト・アジャラ DF ガブリエル・エインセ |
MFマキシミリアーノ・ロドリゲス MF エステバン・カンビアッソ MF ファン・ロマン・リケルメ MF リオネル・スカローニ MF ルイス・ゴンザレス MF ハビエル・マスチェラーノ MF パブロ・アイマール |
FW リオネル・メッシ FW エルナン・クレスポ FW カルロス・テベス FW ハビエル・サビオラ FW フリオ・クルス FW ロドリゴ・パラシオ |
基本フォーメーション:4-4-2 FWクレスポ FWテベス(メッシ) MFリケルメ MFソリン MFルチョ (マキシ) MFカンビアッソ (マスチェラーノ) DFエインセ DFミリート DFアジャラ DFコロッチーニ (ブルディソ) GKアボンダンシエリ |
別フォーメーション:3-4-3 FWクレスポ FWテベス FWメッシ MFリケルメ MFソリン MFルチョ (マキシ) MFカンビアッソ (マスチェラーノ) DFエインセ DFアジャラ DFコロッチーニ (ブルディソ) GKアボンダンシエリ |
「なんか疲れた」という事で突然辞任したビエルサの後を引き継いだペケルマンは、ユース年代の監督を長年経験したと言うことで、その時々のユース代表からA代表クラスに成長したプレイヤー、具体的にはリケルメ・ソリン・カンビアッソなどを重用し、南米予選でもかなりいい結果を残した。今回のメンバーには選ばれなかったが、ガジェッティ・フィゲロアが活躍して勝利した高地ラパスでのアウェイ・ボリビア戦など見ると、ひょっとするとブラジル以上ではないかというチーム完成度の高さだった。
優勝のカギは「王様」リケルメの調子次第。ペケルマン体制以降、アイマールやダレッサンドロといった世界的に見ても素晴らしいゲームメーカーを控えに追いやって、この「リケルメトップ下・その他下僕」システムは今までのところ見事に機能している。リケルメ以外の中盤3枚は、リケルメがプレイしやすいように自己犠牲の精神を持って走り回り、汗かき、潰し、カバーするのが役割だ。中でも肝がキャプテンを任されているソリンで、彼は「ポジション:ソリン」と言えるほど神出鬼没、クロスに合わせダイビングヘッドしたかと思えば、相手GKのゴールキックをセンターサークル付近で競り合い、そのまま自陣まで戻りCBのカバーをやるなんてことを何度も当たり前にやってしまう。基本ポジションは左サイドだが、そんなのお構いなしにどこでもかしこでも現れてはちょっかいをだす。トレードマークのきもい長髪・濃い顔と共に今やリケルメと並んでアルゼンチンの顔といっていいだろう。
してリケルメから供給される最高のパスを受けるのがこれまたクレスポだったりテベスだったり、メッシだったり。メッシが使えるなら3トップもアリなのではなかろうかということで、別フォーメーションを組んでみた。
もしアルゼンチンが優勝するのであれば、今大会はロナウジーニョではなくメッシの大会になるだろうと言われているが、それほどの(本物マラドーナ2世)才能が開花すれば攻撃が爆発する可能性も秘めている。
だがどうだろう。登録メンバー23人を見てみると、なんか違和感あるよなあ。
サネッティ・デミチェリス・サムエル・キリと言った予選で活躍したプレイヤーが選ばれず、逆に「お前予選出たか?」というブルディソ・スカローニ・クフレが滑り込み。ブルディソに関しては所属チームのインテルで控えなのに選ばれ、インテルでスタメンのサネッティ・サムエルが選ばれないのは全く解せない。サネッティなんて右のスペシャリストとして最重要プレイヤーではないのだろうか。FOOT!でも亘通信でそれとなく触れていた話題だが、実際の所どうなんだろう・・・・。うがった見方をすれば、インテルからの圧力で来シーズンの調整のためサネッティ・サムエルを招集しない代わりに代役としてブルディソを差し出した~みたいな・・・。なんか裏があるのか・・・?
個人的には、代表の正式メンバーが発表されるまで(サネッティは当然のように想定してた頃)は、優勝候補ナンバー1だった。ただ、このメンバーを見るとなにかありそうで、正直かなり微妙になった。
【順位予想】
1位:セルビア・モンテネグロ
2位:アルゼンチン
死のグループその1だけに、どのチームが勝ち抜いても全くおかしくない。コートジボワールだってドログバのオンリーワンチームでないことは、メンバーの所属チームやアフリカネーションズカップの成績でわかること。ほんとこのグループの予想は難しい。事前の計算が立つ試合も無いので、「このチームはここで勝てるだろうから、そうすると勝ち点的に云々~~~」みたいな予想もできない。
実力伯仲同士の僅差勝負が予想され、守備力がやはり重要ではないかということで驚異の欧州予選1失点セルビア・モンテネグロが1位、2位はオランダとどっちにしようかなで、願望を込めてアルゼンチンにしておこう。
Group B
イングランド
パラグアイ
トリニダード・トバゴ
スウェーデン
【注目チーム:イングランド】 監督 スベン・ゴラン・エリクソン
GK ポール・ロビンソン GK デイビット・ジェームス GK ロバート・グリーン DF ガリー・ネビル DF アシュリー・コール DF ジョン・テリー DF リオ・ファーディナンド DF ソル・キャンベル DF ウェイン・ブリッジ DF ジェイミー・キャラガー |
MF スティーブン・ジェラード MF デイビッド・ベッカム MF フランク・ランパード MF ジョー・コール MF オーウェン・ハーグリーブス MF ジャーメイン・ジェナス MF マイケル・キャリック MF アーロン・レノン MF スチュワート・ダウニング |
FW ウェイン・ルーニー FW マイケル・オーウェン FW ピーター・クラウチ FW テオ・ウォルコット |
基本フォーメーション:4-4-2 FWオーウェン FWクラウチ(ルーニー) MFジョー・コール MFベッカム MFジェラード MFランパード DFアシュリー・コール DFガリー・ネビル DFテリー DFファーディナンド GKロビンソン |
別フォーメーション:4-1-4-1 FWクラウチ(オーウェン/ルーニー) MFジョー・コール MFベッカム (レノン) MFジェラード MFランパード MFハーグリーブス DFアシュリー・コール DFガリー・ネビル DFテリー DFファーディナンド GKロビンソン |
自国開催の66年大会以来の優勝が期待されている。期待されるのも当然で、全ポジションに満遍なく優れたプレイヤーがおり、さらにルーニー・ジェラード・ランパード・テリーのような規格外のプレイヤーも数多い。特にディフェンスラインは参加全チーム1と言っても良いぐらいで、ポジション特性上イエローカード累積での1試合出場停止となった際における、サブメンバーの質の高さというのは大きなアドバンテージだと思う。
つまり強豪国と言われる国は、大抵の場合スタメンで文句の付け所がないものだ。それが強豪国の所以であり、目先もついそちらばかりに偏ってしまう。しかし短期の一発勝負で重要なのはスタメンよりもむしろサブメンバーだったりするもので、例えば準々決勝でCBのどちらかがイエローカードをもらい、勝ったけど累積で準決勝に出られないといった状況は普通に想定される。そういう時にスタメンとサブの質に明らかな差があれば、優勝予想する上では大きなマイナスポイントとなる。その点イングランドはたとえスタメンCBのリオとテリーが二人同時に抜けたとしても、キャンベル・キャラガーという質的に同等の選手がいるので全く問題がない。これは他のポジションにも言えることで、かつ複数ポジションできるキャラガーやハーグリーブスが控えにいるのはかなり大きい。
そんな手堅い今大会のイングランドに難点があるなら2点、FWの組み合わせと、ベッカムだ。
FWは当初オーウェン・ルーニーのコンビで間違いなしとされていた。このコンビであればかなり強力な攻撃が期待でき、難点どころか決定的な長所たり得た。だが二人とも直前に怪我。ルーニーに到ってはいまだに酸素室?のようなものに入って病状に関しても秘匿されている。オーウェンは間に合ったとしても、ルーニーの方はかなり厳しいのではないか。ベストヤングプレイヤー候補の最有力としてメッシやCロナウドと共に期待されていただけに、非常にかわいそうではある。
ベッカムに関しては、キャプテンだし右足は世界3番目ぐらいだし、確かに代表クラスのプレイヤーではある。ただ今のイングランドの中盤を構成しているメインの二人、ジェラードとランパードはガチガチのプレミアCHを極めたタイプなので、ゲーム展開上のスピード感をチームに要求するだろう。ジョー・コールも今やかつてのゲームメーカーというより、チェルシーで見せるサイドからの切り崩しが武器となっているので、この3人が求めるような流れというか展開を、ベッカムが寸断してしまわないかというのが少し不安な所だ。
また、いかにディフェンスラインが強固であろうとも、ジェラード・ランパードが上がってばかりではバイタルエリアを埋めてくれるような守備専MFを1枚入れなければ厳しいかもしれない。別フォーメーションはオーウェン・ルーニーが出場できない状況に加えて、ジェラードとランパードを自由に攻撃できるような意図を込めて、守備専にハーグリーブスを置いてみた。
で、優勝できるか。・・・・うーん。微妙。というのはルーニー次第のような気がする。怪我明けのオーウェンと、「でくのバー」クラウチはうまく噛み合うのかわかんないし、ウォルコットに到ってはたぶんドイツ旅行となるだろう。仮にエリクソンが大英断し、中盤のタレントを活かすために別フォーメーションのような形を採用したら、また話は違ってくる。
【順位予想】
1位:スウェーデン
2位:イングランド
GLではほぼ間違いなくルーニーを使えないと言うことで、若干得点力が落ちるためにスウェーデンが有利と見た。今大会のスウェーデンは、欧州予選総得点ナンバーワン&総失点1桁という攻守ともにかなり安定している。伝統の守備力+ズラタン・ラーション・リュングベリといったとても魅力的なサッカーが期待できる。
Group A
ドイツ
コスタリカ
ポーランド
エクアドル
【注目チーム:ドイツ】 監督 ユルゲン・クリンスマン
GK イェンス・レーマン GK オリバー・カーン GK ティモ・ヒルデブラント DF マルセル・ヤンゼン DF アルネ・フリードリッヒ DF ロベルト・フート DF イェンス・ノボトニー DF フィリップ・ラーム DF パー・メルテザッカー DF クリストフ・メツェルダー | MF セバスティアン・ケール MF バスティアン・シュバインシュタイガー MF トルステン・フリングス MF ミヒャエル・バラック MF トーマス・ヒッツルスペルガー MF ティム・ボロウスキー MF ベルント・シュナイダー MF ダビド・オドンコール | FW ミケ・ハンケ FW オリバー・ノイビル FW ミロスラフ・クローゼ FW ジェラルド・アザモア FW ル-カス・ポドルスキー |
基本フォーメーション:4-4-2 FWクローゼ FWポドルスキー MFバラック MFシュバインシュタイガー MFシュナイダー (ボロウスキー) MFフリングス DFラーム DFフリードリッヒ (ヤンゼン) DFメツェルダー DFメルテザッカー (フート) GKレーマン |
「ゲルマン魂」で知られるごとく、どんな状況下であっても最後まで試合を投げない、あきらめない。前回大会でも、フランスやアルゼンチンに比べてさほど騒がれなかったチームであって、闘将カーンを中心に決勝まで進んだのだからその姿勢は確かなものだ。一方でどんな相手にも手を抜かないということで、サウジに8点喰らわしている。
基本フォーメーションを見てみると、伝統の?3-5-2を完全に捨て去り近代サッカー主流のコンパクトな4-4-2になっている。
GKはアーセナルで確変突入中のレーマンだからいいとしても、ディフェンスライン、特にCBのポジションにかなりの不安がある。メルテザッカーはこれからのDFという感じだし、ラーム・メッツェルダーは怪我明け、それにこれといったディフェンスリーダーがいない。中盤~前線にかけては世界屈指のタレントが揃っている。バラックは言うまでもないが、特にブンデス・リーガ終盤でのクローゼの活躍を見ると、スーパープレイヤーからもう一段高見に登ったぐらいのポテンシャルを感じさせた。さらに控えFWにハンケ・ノイビル・アサモアといった、スーパーサブでも力をフルに出せる面子が揃っている。
そんなドイツが開催するワールドカップでは、当然のごとく優勝するのであろうなあと、1~2年前ぐらいまでは考えていた。メンバー云々ではなく、「ゲルマン魂」がスタジアムを支配するホームゲームならば、精神的な部分で勝っていくのだろうと。だが開催が近づいてくるにつれて、なにやら不穏な気配を感じている。
ドイツのクリンスマン、フランスのドメネク、そして日本のジーコが今大会のネタ監督だと個人的には注目している。その一人、クリンスマンについて触れておこう。
現役時代を知らない俺でさえトレードマークのダイブは知っているくらいだから、所謂人気者プレイヤー、日本で言えばカズや中山のようにスター性がありしかも実績も残している人だ。そんな天才ならではの行動なのだろうか、代表監督(しかも開催国)という重要なポジションに着いても様々な奇行をおかした。ついこの間までアメリカに住んでたし、正GK問題で最後の最後に闘将オリカーンを外すし(これについては俺はいい判断だと思うが)、不安定なDFに対してなんら対策を施さないばかりか、頼れるDFヴェールンスを切った。本来協力関係にあるべきサッカー協会DFBとの関係もかなり険悪な様子だ。
つまり、監督・チーム・協会がバラバラな雰囲気を醸し出しているのが今のドイツ代表だと思う。だがいかに内情が不安定で、守備力に致命的な欠陥があろうとも、それでもなお優勝候補の1・2には挙げておきたい。その理由はとりもなおさず、1~2年ほど前まで圧倒的に感じていた「ゲルマン魂」のホームゲームが展開できる優位性だ。ワールドカップという短期間でガチ勝負を何試合もやる状況下では、この圧力と言ったら凄い物があると思う。
【順位予想】
1位:ドイツ
2位:ポーランド
コスタリカ→よくわかんねえ、エクアドル→高地オンリーということで、消去法でこの2つ。
Henry signs new four-year deal at Arsenal
>つーかおまえ、アンリよ、残れよなあ。
と書いた矢先
Thierry Henry will be staying at Arsenal Football Club.
There has been speculation about the striker’s future all season but on Friday morning he stated his intention to sign a new contract with the Club.
Arsenal.com will have much more on this story later today.
[ Friday, May 19, 2006]
【ロンドン19日共同】サッカーのイングランド・プレミアリーグのアーセナルは19日、フランス代表FWのティエリ・アンリと新たな4年契約を結んだと発表した。
同選手は強豪のバルセロナ(スペイン)への移籍がうわさされていた。しかし、バルセロナに敗れた17日の欧州チャンピオンズリーグ決勝で「このチームで続けていきたいと確信した」と語った。 イタリア1部リーグのユベントスから1999年8月に加入したアンリは、フランス人のベンゲル監督の下で2度のリーグ制覇と3度のイングランド協会(FA)カップ優勝に貢献。この間に挙げた214ゴールは、既にクラブ記録を塗り替えている。
(了)
[ 共同通信社 2006年5月19日 23:39 ]
うぎゃーーーーーーーやったーーーー。