ミクロになって人間の体内に進入する話。
正確な時代背景はわからんけど、恐らくこの頃冷戦真っ盛りでキューバ危機なんかあったりする一方で、人類が宇宙とか過去未来なんぞにワクワク感を抱きはじめた頃だと思うんです。で実際冷戦の一環で一応宇宙に行ってしまうわけだし。その中のテーマに「ミクロ」というのがある。人間がちっちゃくなったらなんかおもろいよね。だよねー。それを映画化したらこうなりました。
せっかくミクロになっても、銭湯に行ってのぞきをする映画では映画として不適切で話にならないので、というかこのネタは日本でしか通用せずしかも江戸家猫八が必要なんだけどもう死んでしまって子猫しかいないし、どうにもならんので、あえてここは人体に潜り込ませることにした。
当時を慮っても仕方がないので現代の人間の感想ではあるが、やはり迫力不足は否めない。ここはもう現実から逸脱してもいいから、なんとかこう、白血球をムキムキのマッチョなサイコ野郎のような描き方をしてもおもしろかったのではなかろうか。そんなマッチョが人体に無数にいるのを想像するのはおもしろいし。
とこのように非常に適当に書くぐらいパッとしない映画でした。60年代の名作映画なんてだいたいこんなもんよね。