1900年にさしかかろうとしている19世紀末のアメリカ。そのはずれにあるスリーピーホロウという村で連続首切り殺人事件が起きた。犯人調査に向かう捜査官某がそこで見たのは、その村の同族的閉鎖環境から生まれる怨念めいた事実だった。
一応ホラー映画のカテゴリに入ると思うが、今日日のホラー映画はどれもこれも、とりあえずCG使ってなんやら怖いのをつくっとけば客は怖がるやろう、どうせホラー映画なんて暇つぶし以外ありえんのだからねーと考えているのかどうだか、さっぱり怖くないのです。
本作の場合その首切り映像等をCGによってリアルに表現しているようだが、正直なところ怖いという前に、「ようがんばったな技術屋」という感想が漏れてしまうわけで、CGではなんの感情も生まれないというのはここ最近の通念のようです。虫は生理的にびっくりしたが。
そうなると、全体から醸し出す怖さを追求するようなストーリー重視の勝負になってくるのだけども(要するにB級映画の方法では勝負できない)、本作では犯人が結局魔女ありきのファンタジックなものだったので自分は入り込めませんでした。後半明らかになる裏の操り師にしたってなんかグダグダだったし、どうもこう、ジョニーデップmeetsC・リッチというわりになんだかパッとしてない作品でした。
ただこの全体の世界観がアリならば、結構おもしろいんじゃなかろうか。いずれにしろ自分はファンタジーというカテゴリは苦手です。