ボールの特性が顕著に見られたゲームだった。
ENG1点目
ジョーコールの綺麗な放物線は、従来のボールだとゴールネットの上に落ちてしまうような軌道だったが、下りのドロップが野球のフォークボールのように急激に落ちてきて入ってしまったような得点だった。あれをもし狙って蹴ってるのならすごいことだが、それまで入らずともバッチバッチミドルシュートを狙ってきた姿勢がもたらした賜物だろう。
SWE2点目
高い軌道で地面に入ってきた時のワンバウンド目が異常に高く跳ねる。キャンベルの目測誤りもあるかもしれないが、あれはとっさの判断だしGK出ないししょうがない。
開幕戦のラームやフリングスのイメージが強く、各チームとも積極的にミドル/ロングシュートを狙っている。が、このボール真芯で捉えたように見えてもゴールバーの上に逸れていったり(このパターンが一番多い)、変な変化したり面白い。
あと原さんも何度か指摘したけど、今回のマッシモ・ブサッカ主審はいいジャッジングだった。審判は存在を消すのが理想的だし、ポマードびっちりの「俺が俺が系」隆盛の昨今、熱い試合の割にカードも少なくまさに消えてたんじゃなかろうか。
オーウェンの怪我だけがかわいそうだったが、試合自体は非常に熱く見応えあるものだった。ジンクスもあるが、同点は妥当な結果だと思う。