あああ

2002-2003シーズンのリーガエスパニョーラで大躍進したレアル・ソシエダ、その当時の中心であった二人が今プレミアリーグのクラブチームに所属している。そのうちブラックバーンのデペドロは未だチームになじめていないのかもうあの左のクロスがなくなったのか、あんま試合に出てないようだけども、リバプールのシャビアロンソはチームの中心選手といえるような活躍ぶりで、当時のソシエダの面白いサッカーを彷彿とさせると同時に、去年のウリエ時代とは異なる攻撃的なリバプールが印象深かった。
相手が今期昇格したばかりのノーリッチというのも差っ引いて見なければならないが、例えばサイドバックのリーセは昨シーズンまでとは異なり頻繁に攻撃参加するようになっていたし、シャビアロンソが中盤からおもしろいように大胆なロングレンジのサイドチェンジを通してくる。このへんが同じロングパサーであるジェラードとは異なるところで、ジェラードが直接点に繋がるパスとするとシャビアロンソは展開を作るパス。前者は試合の勝敗に関わるが後者は面白味に関わる。現在ジェラードは怪我で離脱中ではあるがこの二人のコンビが合ってくると相当いいチームになりそう。リバプール今年はなんかやらかしそうだ。

ファンの皆様へ

ファンの皆様へ
なんかね。俺にとっては1リーグになろうと3リーグになろうとどうでもいいけど、野球を愛していない人たちがいろいろいじくるのだけは勘弁して欲しい。選手がスーツ着て神妙な顔をしているのも見たくない。
というわけで、明日は久々に野球をやりに行きます。
ついでに、ここのサーバもこの連休中にリプレイスしたいね。なんか最近はBlogとやらがもてはやされているのでそれに対応してみるのもいいし。トラックバック?なんだそれは。

シッピングニュース ★★★★☆

不幸を煮詰めた感じの男が故郷に戻って色々する話。
ケビン・スペイシーにハズレなし、たとえ私が愛したギャングスターのように映画自体はどんハズレの時でも彼がいることでなんとかなってしまうような俳優だから、その点見る前の安心感はあった。事前に映画の内容は一切知らなくてもこういう俳優がいると便利だ。脇のジュリアン・ムーアその他熱い感じのおっさんらも配役に違和感なくよい。
傷心の男が戻った故郷にも多くの不幸を煮詰めた人々がいて、それがお互いに励まし合い自信をとりもどしていく過程が淡々としていて、なんとなく見ているうちに映画に引き込まれている感覚が自分でもわかるほどよく練って作られている。ただ結構ハードなことを合間にちょいちょい入れてくるのはあんまり日曜洋画劇場向けではない。
傷心とはいえ周りにはいいやつも嫌なやつもいて、そこで自分の存在を他者に認識されるのは特にああいう同族意識の強い小さなコミュニティでは大変だろうが、それを勝ち取っていく様が一つ流れを作っていて、それに自分の一族の過去が重なってくる。キープレイヤーとなった編集長にはラストで笑かされたが、それもそれまでの彼のキャラクターを考えると全然ありな展開だった。
全体的にはかなり地味で派手な演出はないけど、ハードな内容とそれに向かおうとする人の姿勢が印象に残る。他のやつらが野郎を島から出て行かせないようにと船を壊している中、それまでのバックボーンを抱えて一人だけ破壊衝動のみに駆られている様がパワフルで、その吹っ切れる様がよかった。
ただまあ、映画だからこれで済むがリアルにこんな感じの人々がわんさかいると、なんか面倒いなあ。

灰の記憶 ★★☆☆☆

ナチスドイツの強制収容所で大虐殺の手伝いをしていたユダヤ人の話。
この映画はストーリーの構成うんぬんの前に不自由なことが多すぎる。まず一つ、多くの観客がありきにしてしまっているからやってしまうのかもしれないが、第二次世界大戦のドイツあたりを扱った映画の場合はオールキャストドイツ語なりなんなりを話せるようにしろバカ。ハリウッドスターは英語しか話せんというのならドイツとかハンガリーのそのへんのスターを使えハゲ。日本映画に例えると、「顔がまあまあ似てるから」という理由でカンボジアのポルポトの映画を「日本人が日本語で」やると絶対おかしいだろう。いや時代設定やテーマの背景に関して言語というものはすげえ大事だと思うぞ。
二つ目にどうも冒頭から内容がわかりにくい、いや自分英語は話せんがお陰様で日本語英語教育をばっちり受けてきたもんで断片的にワードは理解できる、それにしてはこの字幕おかしくねえか、第一言葉が少なすぎると思い、幸いDVDだったので好きではないが日本語吹替で最初から見てみると結構字幕と吹替が違っている。吹替の方がずいぶんディティールまでフォローしていて、その後「吹替+字幕有り」で見ても、ずーーーーっと字幕がクソ。例えば「彼はどこ人」とか「どういうポジショニングにいる」とか肝心な部分が省略されていて、吹替と字幕ではバルセロナとラージョバジェカノぐらいの差がある。
ストーリーに関してはテーマがテーマだけにかなり重い。ラストにハッピーやら精神的な着陸ポイントなんてない。テーマ通りに重い感じで後味悪く終わるだけだ。そりゃ実話を元にしてるんだからねじ曲げはいかんが、「だからどうした」としか思えない。正直個人的にはこのユダヤ問題もそうだが中東とか朝鮮とか、過去にどさくさにまぎれて「やっちゃった」ことはもう全部チャラ、そんなことよりみんなでキャバクラ行こうぜーてな感じに世の中がならんかなと思ってじっと待ってる。
なるわけねえか。