スペランカー


発売日
定価
メーカー
ジャンル

1985年12月7日
4,900円(税無)
アイレム
ブローダーバンド
即死アクション

 ゲームの内容とゲーム進行

オープニングもの悲しいんだよね
プレイヤーは虚弱体質の変なオヤジを操作し、地底深くにあるという財宝をゲットするというのが一応の目的。
オヤジは、ガン・爆弾・フラッシュを使いながらいろんな地形を飛んだり跳ねたり駆け抜けたりするのだが、その生来の虚弱体質ぶりを発揮、そのくせ死んでも死んでもよみがえるかっこよさ、死んでこそスペランカー、そこまで言わしめるほどに並のアクションゲームを一気に最難関クラスに押し上げた有名ゲーム。
この現実アリアリな設定はファミコン版だけで、アーケード版はいくら高いところから落ちても死にません。ガン・爆弾・フラッシュ+ジャンプと4アクションをファミコンのコントローラで操作するため十字キーとの組み合わせになるのだが、ガンは直線状に発射する、爆弾は地面に置く、フラッシュは打ち上げるという感覚的な認識と操作がマッチしているので戸惑うことはない。操作は以下の通り。
操作法
アクション

A
ジャンプ(当然極める)

B
ガン(おばけ退治)

B↑
フラッシュ(コウモリ退治だけではない)

B↓
爆弾(爆風の範囲はテキトー)



財宝を取るまでを一周とすると、一周は4面構成で周回するごとに面クリアの条件(鍵の取り方)が厳しくなる。以下表の通り。
周回
画面の色
カギの取り方

1
橙色っぽい
フツーに置いてある

2
青緑
隠れている(鍵の場所に行けば取れる)

3
灰色
鍵の場所でジャンプ

4
黄土色っぽい
鍵の場所でフラッシュ

5
同上
同上

6
同上
同上

7~
1からの繰り返し
鍵の場所でフラッシュ、直後にジャンプ!



この6周が1セットになっている。一説によると、256周まで行けば何かが起こるらしいがそんな気力はない。試算してみると1周大体15~20分×256周=3,840分~5,120分=64時間~85時間。・・・・・・はぁ。
 ゲームの特徴

これは2週目です。グロい。
とにかく死ぬ。FCスペランカーと死とは切っても切り離せない核の部分である。以下、死に方を列挙してみよう。
・ヒモorはしご→ヒモorはしごに移りそこない
・ヒモorはしご→足場移りそこない
・飛びそこない
・エネルギー切れ
・爆風
自分でたいたフラッシュの残光
・間欠泉
・おばけ
・コウモリのクソ
・コントローラーのレスポンスの悪さ
手持ちぶさたで飛び跳ねながら進んでたら死んでた。
・その他不条理な死に方。
初級者に多いのは、やはりジャンプ関係の死に方。このゲームのジャンプを一応マスターするのは地底潜りの最低限の礼儀であるからぜひ習得して欲しい。攻略欄に詳しく説明する。
怖いのは、5週目~の高速おばけと6週目~の高速間欠泉。マジで高速だから怖い。おばけなんて、あの音楽が鳴っただけで寒気がするほどだ。
・・・・・そんなわけで死ぬるのです。ゆえに重要なのは残機増殖。以下攻略。
 ゲームの攻略

財宝を手にして喜んでる。の図
1.ジャンプの極意!!
ジャンプこそスペランカーの命、故に極めるのは必須。その方法は諸説あり、例えば助走を付けてジャンプしろなんてのもあるが、これは結構リスクを伴うので(Aを押すタイミングのズレ・助走取ってる時に落ちるなど)やめたがいい。これから紹介する方法は9割方きちんとジャンプできる。
まずこれからジャンプだ!って時にコントローラーから親指をはなす。そしておもむろに、ジャンプの方向とジャンプボタン(A)を同時押し。これだけ。
この方法の利点は、まず意図的に同時押しをしようとすることで十字キーとボタンとのタイミングのズレ(最大の失敗原因)を高い確率で防げること。さらにズレた場合、十字キーのタイミングの先行なら少し横にずれるだけで、ボタンのタイミングの先行なら足場では垂直ジャンプ、ヒモorはしごではジャンプしないという保険がきくこと。1割の失敗は、そのもの失敗と、ヒモの連続ジャンプで上の岩にぶつかり死。
2.残機を増やせ!!
このゲームは点数での1アップはない。1アップは隠しアイテムの1アップそのものを取るか、あるいは散在するミラクルを取るか、面クリアである。
隠しアイテムは特定のあやしい場所でジャンプすると出る。しかしねぇ、隠しアイテムの高速アイテム、高速が極端すぎてぶっ飛んで死んでしまうぐらいで、まあおもしろいはおもしろいけど攻略では取らない方がいい。あくまで狙うは1アップ。
ミラクルについては、完全ランダムなのか法則があるのかよくわからない。まあ取ってみて1アップだったら御の字、これぐらいの感覚でいいと思うが。
3.高速化を粉砕せよ!!
個人的にヤバイと思うのは、5・6周目の、おばけ&間欠泉&コウモリ高速化である。
こいつらのために残機を増やすと言ってもいい。それぐらい脅威なんである。一番ヤバイのがおばけ。まず死を覚悟していい。そしてウザイのが間欠泉+コウモリとか組み合わせで来た時だ。自分が一番苦労するのは、6周目4面のコウモリの真下に鍵があってそれをはしごからジャンプして取るところ。コウモリのクソが絶えずポタポタ、その間隙を縫ってフラッシュ即ジャンプ。結構キツイ。
 総評

希代の死にゲーとして歴史に名を残すスペランカー。テーマは「がんばれもやしっ子」。虚弱体質のオヤジでも財宝ぐらいは何とかなる。それも256回も。これは高橋名人が課した「ゲームは一日1時間!」を殊勝にも破り捨て、研鑽の日々を送るゲーマーに対するエールなのです。

スーパーマリオブラザーズ


発売日
定価
メーカー
ジャンル

1985年9月13日
4,900円(税無)
任天堂
ひげアクション

 ゲームの内容とゲーム進行

なつかしい
記念すべき第一回は世界中の誰もが知ってるゲームを選んでみた。
基本的スタンスとして、往年のなつかしゲームを紹介するこのコーナー、その中で誰もが知ってるといったらやっぱ所謂「マリオ」、スーマリ!だろう。初期のファミコンの代表的名作であり、またその後数々のマリオ風ゲームを生み出した代表的迷作でもある。
そういうことでゲームの内容は言わずもがな、マリオとルイージが力をあわせて悪の魔王クッパにさらわれたピーチ姫を***することです。
各ステージ4つの全8面、最大合計32ステージの大ボリューム。ジャンプやダッシュなどを駆使しなんでもいいから突き進んで、城に着くかキノピオまたはピーチ(ラスト)を助けるとそのステージクリア。前にも書いたとおり、その後のゲームに影響を与えまくったアクションスタイルは秀逸で、誰にもわかる操作系、単純面クリから多くの隠しフィーチャーまで、末永く楽しめる作品である。
 ゲームの特徴

うまくやればファイアマリオvsクッパも可能。
まずそれまでのファミコン初期のリリースタイトルは、当時のアーケードゲーム移植が主流だった。たとえばナムコなんかが典型で、ゼビウス・マッピー・ディグダグのようなゲーセンで好評のゲームが家庭のTVでプレイできるということ、むしろその点が大きなファミコンの売りだったと思う。(もちろんゴルフやらバルーンファイトやら、名作もあります。)
そこに満を持してオリジナルの、それもアーケードゲームを凌ぐおもしろさ。とにかくその存在自体が特徴であると言える。
ただし意外にもシビアな部分は多い。まず基本的には即死ゲーであること。そして後半の面ではステージ自体が難しいこと。誰にでも親しまれるがゆえに、とっつきやすくクリアしにくいとでも言おうか、それをキャラでごまかしてるとでも言おうか、骨はある。
そして、遊び心いっぱいの隠しフィーチャーも大事だろう。プレイヤーの好奇心を揺さぶるギミックはなによりこのゲームの肝かもしれない。土管にもぐるというのもナイス。
 ゲームの攻略

Fuck'n princess peach
1.ジャンプはBダッシュジャンプ!
あらためてプレイするとわかるのが、単純ジャンプ(A)の貧弱さ。中~途半端な距離で、重い。こいつはダメだから、ジャンプは常にBを押しながらやりましょう。
2.大胆→慎重
こういうゲームは、まあ自分のゲーマーとしての腕を信じて、基本的になにも考えずポンポン進むのがよろしい。失敗したら慎重に。
3.単純にピーチが見たいなら
1-2でワープ→4-1→4-2でワープ→8-1→ハショリ→8-4の迷路→クリア
8-4はワープ迷路よりもクッパ前に登場するハンマー野郎が相当うっとうしい。その後のクッパはもう、気合だ!ここでくじける輩は多そうだが、せっかくここまでがんばったんだから意地でもクリアしよう。
4.番外
定番中の定番3-1ラストでの無限増殖とか、裏面とか、オールナイトニッポンバージョン(ディスク)とか、こういうのも以外に盛り上げる一因となっているんだろう。ちなみに裏面の行き方はこちら
 総評

そもそもマイナス面が存在することすらあまり知られていない。マリオの由来についてはいくつかある。
1.マリオヤク中説
マリオが妄想を見ているという設定で、常用しているのがマジックマッシュルーム。マジックマッシュルームを服用すると、なんだか気分がハイになって強くなったような気分になり、それが気持ち的に体がでかくなったり、脳内俺ファイヤボールとか、脳内敵とかが登場するというもの。
2.マリオブラザーズの教訓説
前作マリオブラザーズが結局、マリオとルイージ間の殺し合いという形になってしまうため、強制的にマリオとルイージを同じ舞台に乗せないように工面した結果、スクロール系アクションになったというもの。この場合、敵キャラの形とかマリオの造形とかは所与。
3.エロ説
キノコの敵キャラの名前はクリボー、ノコノコは亀、ピーチのとりまきキノピオはキノコ型。
以上のように、いろんなポイントでネタは尽きない。とことん楽しめた一本といえましょう。