コンピュータリテラシーとは?
先週の金曜日、出身大学のゼミの先生(中嶋先生)の研究室に遊びに行った。
先生、定年まで後2年だというらしいのに、大学の教養教育についていろいろと悩んでいるらしい。一応俺の意見(俺も一応大学生だし。といっても先生は「社会人の意見」として聞いていたが)も参考になるかなと思って少ししゃべらせてもらった。その中でちょっと引っかかったのが、文系学生に教えるコンピュータリテラシーについてだ。
先生の話によると、未だに「ワードとエクセルの使い方」を教えてコンピュータリテラシーとしているところが多いそうだ。今更特定ソフトのHow
toを教えてどうするんだと俺は思うんだが。先生は、デザインを競わせることによって自分でソフトの使い方を覚えたり、アーキテクチャに振り回されないデザインセンスを学ぶ、ということをやりたいようだ。
しかし、俺が思うに、わざわざ大学で学ばせるのだから、HowよりWhyを重視しなければならないのではないか?例えば、メールをやりとりする場合、通常はテキストメールで送り、HTMLメールを送ると場合によっては嫌われる。これはなぜか、ということを考えさせなければ、単純にHTMLメールは出さないと言うルールを覚えさせるだけで終わってしまい、その背後にある、様々な通信環境を想定しなければならないこと、ウイルス感染はどのような経路で発生するのかを連想して考えることができなくなってしまう。ワードとエクセルにしても、これらのソフトが主に使われる理由を考えさせることで、リプレースが難しいというソフトウェアの特徴や、マーケティングの話まで考えさせることができるのではないだろうか。
まあそんな簡単じゃないんだろうけどね。大方の学生は教養に対してそんなにやる気もないだろうし。
|