ギターケースにギターを入れてる歌手と、ギターケースにマシンガンを入れている悪人。おれがあいつで、あいつがおれで。
監督とか脚本とかにロバート・ロドリゲスの名前があったのでたぶんそうなんだろうが、内容から見るにこれはあのデスペラードができる前に作られた作品だと思われる。配役もデスペラードに比べてしょぼいつーか、全員知らんし。
内容はもうハチャメチャ。理屈で考えたら矛盾だらけで、歌手はやたらとマシンガンの扱いに慣れているし、本来歌手よりも当然うまいはずのギャングどもが歌手に打ち抜かれたり、出し抜かれたりと、おいおいそりゃねえよいくらなんでもドジですよあんたとつっこみいれたくなるほど、あのギャングバカ。
しかし本作の場合そこは枝葉末節で、内容から察するこの限られた予算の中で見せたい部分は銃の打ち抜き方。始まりからしてかなりいい感じの映像になっているので、内容の矛盾なんて構わず酔いしれることができる。
その点、後半から映画の体裁を保ちだしたつーか、なんとか終わらせようということでなんかもう、無茶苦茶な話になってしまい最後の最後でその枝葉末節の長回しにより気にかかったてのがあった。